台風による倒木

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大型の台風26号の通過により、各地で甚大な被害が報告されていますが、その影響は新横浜公園にも被害をもたらしました。雨風が強く、今年3回目となる鶴見川の越流により、新横浜公園北側園地の広い範囲が水に浸かってしまいました。越流の状況や園路の復旧作業等は別の記事でご紹介します。
今回の台風は、雨だけでなく風が非常に強く、新横浜公園内の樹木にも被害がでました。倒木、折枝の他、支柱の破損を含むと10本以上の樹木が台風による被害を受けました。そのまま放置してしまうと危険なため、翌日、水が引くのを待ってすぐに対応します。園内を巡回し、被害状況の点検をします。倒れていたり、傾いている樹木に対して「この木は支柱を設置した方が良い」、「この樹木は剪定(枝を切る)すれば大丈夫」、「この樹木はもう復旧は難しいので伐採」など判断し、対処します。今回は、台風の影響で倒木したシダレヤナギについて紹介します。
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新横浜公園北側園地の田んぼの向かいにある大きなシダレヤナギが倒木してしまった要因として二つの要因が考えられます。一つ目は、大雨による越流です。越流した水が新横浜公園に流れ込み、地盤が土が緩んでしまいました。それに加え、二つ目の要因として、大型台風の強風にあおられ、根が樹木を支えきれず倒木してしまいました。今回は、傾斜地である上に、根がむき出しになっているため、復旧は難しいと判断し、残念ですが、伐採することにしました。今回被害を受けた樹木の中で唯一伐採しました。
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このシダレヤナギは樹高約10m、幹の外周も1m以上ある新横浜公園の中では大きな樹木で、伐採処理も大変です。運べるサイズに枝、幹を切り、根っこを掘り取り除去します。樹木は処分するのですが、根っこに付いた土は樹木と一緒に処分できないため、根っこからできる限り土を落として処分します。人力だけで対処できない作業は大型の機械を入れて作業を行います。
このように台風の影響で倒れた樹木は、可能な限り起こして、支柱を付けるなどして再生に努めますが、機械が入らない場所や、樹木の状況により、処分するケースもあります。処分する枝や幹は、一般可燃物として扱われます。日産スタジアムはエコスタジアムを謳っているためゴミの削減にも力を入れています。枝は、ウッドチッパーで粉砕し、チップとして再利用します。今回伐採したシダレヤナギも全て一般可燃物として処分するのではなく、幹の一部も再利用したいと思います。何に再利用するかはお楽しみに。
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