芝生観察日記 第75話

芝生観察日記の第七十五話です。

平成28年12月13日(火)

 

 「FIFAクラブワールドカップジャパン2016」も吹田スタジアムでの第2ラウンド、M2・M3を終えて見事にJリーグチャンピオンの鹿島アントラーズが準決勝に駒を進めました。是非、準決勝戦で南米代表のアトレティコ・ナシオナルを破って決勝戦の舞台に帰ってきて欲しいと思います。

 そもそもこの大会は、サッカーの二大勢力だったインターコンチネンタルカップとしてヨーロッパのクラブチャンピオンと南米のクラブチャンピンによって世界一のクラブを決める大会が前進となっており、その後は紆余曲折あって皆さんも聞いたことがあると思いますが、TOYOTAヨーロッパ/サウスアメリカカップ(通称:トヨタカップ)として長いこと日本で開催されてきました。

 そして、2007年からは6大陸のクラブチャンピオンに開催国のクラブチャンピオンを加えた7チームによるトーナメント方式で、大会名称が現在の「FIFAClub World Cup」となりました。

 こういった歴史を振り返ると、Jリーグが発足して24年、この大会で日本のクラブが準決勝に勝ち進み、決勝戦にも進めるかも、という期待が持てるほど日本のサッカーが成長したんだなと想うと、感慨深いものがあります。

 過去に日本で開催された8大会を支えてきた我々としては、これまでに浦和レッズ、ガンバ大阪、そして昨年のサンフレッチェ広島とJリーグチャンピンが3位に輝いてきた瞬間を見てきましたが、今大会で鹿島アントラーズが決勝に進んでも不思議ではない時代がきたのかもしれません。

 さて、前置きが長くなりましたが12月15日の準決勝戦(M6)を控えて、先週の開幕戦(M1)で傷んだ部分の回復に期待しながら養生管理に努めていますが、昨日の朝は氷点下となり想定外の状態となっています。

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 ご存知の方もいると思いますが、日産スタジアムのフィールドは、暑い夏にも強い暖地型の芝生「ティフトン419」と寒さに強く冬でも緑色を絶やさない寒地型の芝生「ペレニアルライグラス」という2種類の芝生で一年間、常緑で多様な利用に耐えられるよう計算して芝生が採用されています。

 暖地型芝のティフトン419は、性質的にもともと冬季になると茶色く退色して来春まで休眠に入るため、この時季に茶色くなるのは自然の流れなので仕方ありませんが、ごまかしながら何とかここまで緑を保ってきたものの、写真のようにティフトン419だけ寒さで茶色く退色してしまったのが判ると思います。もうこうなると来春まで緑になることはありません。残った寒地型芝のペレニアルライグラスだけで残りの試合を乗り切るしかありません。

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 単純に芝生が半分になった訳ではありませんが、見ての通り少し芝生が薄いでしょうか。でも、ボールの転がりや弾力には全く問題ありません。

明々後日には、公式練習が控えており、タイミング的には厳しい状況ですが、保温用のシートを掛け、アンダーヒーティングの設定温度を再設定し、できることを全てやって明後日の試合に臨みたいと思います。

 皆さんの目には準決勝の舞台が、どのように映るのでしょうか。

 また、次回をお楽しみに!