観察日 : 2016年 12月6日(火)

場 所 : 園内水路、日産フィールド小机裏樹木帯

生きもの: ヒロヘリアオイラガ((さなぎ))、マダラマルハヒロズコガ((さなぎ))

記事作成: 横山大将(鶴見川流域ネットワーキング)

  

 ここ数日、すっかり寒くなり風邪を引いてしまいました。そんな私と違い、生きものたちは冬眠の準備をし、冬本番にしっかりと備えています。今回はそんな生きものたちの中から、樹名板裏で見つけたガの仲間を2種類紹介します。

 まずは、ヒロヘリアオイラガの(さなぎ)です。この仲間の多くは幼虫の時だけ毒のある(とげ)を持っていて、刺された人によると、「電気が走ったように痛かった」とのこと。透明感のある緑色の体におびただしいほどの(とげ)がついている楕円形の幼虫で、都市部の公園でも見かける機会はかなり多いのでうっかり触ってしまわないように要注意です。今回見つけた蛹も、毒を持っているという説があるので触らないほうが良いと思います。しかし、成虫になると毒がなくなり、なぜか口までなくなってしまうという全く不思議な昆虫です。

ヒロヘリアオイラガ.jpgヒロヘリアオイラガ

 続いてはマダラマルハヒロズコガの蛹です。このガは上記のヒロヘリアオイラガと違い、特に毒のある昆虫ではありませんが、幼虫が自宅である巣を背負って歩くという、ミノムシのような生活をしています。しかしミノムシとは巣の形が異なり、薄く平たい落花生のような形で、幼虫は先端から頭を少しだけ出してのそのそとゆっくり歩きます。その様子をはじめて目の当たりにした時、なんとも言えない衝撃を受けました。

 マダラマルハヒロズコガ.jpg

マダラマルハヒロズコガ

 樹名板の裏には普段見かける機会があまり多くない昆虫たちの世界が広がっています。興味のある方は、色々な樹名板の裏や、木の洞を見てみてください。今回はガに焦点を当ててみましたが、次回は他の昆虫を紹介したいと思います。

ネームプレート.jpg

このような樹名板の裏にいます。

ヒロヘリアオイラガほか場所.jpg

芝生観察日記 第74話

芝生観察日記の第七十四話です。

平成28年12月9日(金)

 

 「FIFAクラブワールドカップジャパン2016」の開幕戦から一夜明けました。

開催国代表として参加しているJリーグチャンピオンの鹿島アントラーズがオセアニア代表のオークランドシティーに2対1の逆転で勝利しました。

 平日の夜ながら17,667人の観衆が詰掛けました。しかし、まだまだ開幕戦ということでスタジアムの雰囲気は想ってたよりも柔らかい空気に包まれていました。

 何にしても鹿島アントラーズの皆さん、「おめでとうございます」。

昨年のサンフレッチェ広島に引き続き、日本代表として旋風を巻き起こして欲しいと思います。

12月8日東ゲート前大会バナー.jpg

試合前のフィールドはこんな感じでした。今年の天候にはいろいろ泣かされましたが、何とかこの大会にギリギリ間に合ったかなというところでしょうか。テレビ映えもしていたような?

12月8日FCWC開幕戦前のフィールド全景.jpg

この大会に向けて、毎回フィールド全体に荒治療を施してきましたが、今回も試合の3日前にバーチドレン掛けを行いました。長いフォークのような機械で芝生に穴を空けるやつです。

12月4日バーチドレン掛け.jpg

 昨年の開幕戦では、12月とは思えない雨の中での試合となりましたが、バーチドレンの効果もあってか水溜り一つできずに試合は滞りなく終了しました。今大会前もFIFAのジェネラルコーディネーターからピッチの排水性について注文をもらいました。

 バーチドレン掛けは、排水性の向上だけでなく、通気性を改善し、芝生の根圏に酸素を送ることで芝生を活性化させます。そして、何といっても土壌を軟らかくするので選手の疲労軽減や転倒時の安全性向上に役立つのです。本来は春先や秋口に加えて、夏場のコンサート前など年に数回実施しますが、今回のように試合の3日前というのは稀なケースです。しかし、メリットばかりのようなバーチドレン掛けですが、芝生に穴を空けて、土壌をほぐすため試合で荒れる可能性が高くなるほか、根を傷付けてしまうというデメリットもあります。しかし、10日間という長期間の大会なのでデメリットよりもメリットに期待して実施しました。

12月8日FCWC開幕戦後の傷の状況.jpg

 試合後は、細かな傷が全体に発生しましたが、サッカーの質に影響しそうな状況には至らず、ホッとしています。

 次の試合は、次週12月15日(木)です。いよいよヨーロッパチャンピオンとしてスペインのレアルマドリードが登場します。吹田スタジアムで行われるアジアチャンピオンとして参加する韓国の全北現代モータース対北中米カリブチャンピオンとして参加するメキシコのクラブアメリカの勝者と対戦します。

 正味5日という短い養生期間ですが、注目の一戦に向けてできる限りの手当てをして臨みたいと思います。

12月8日FCWC開幕戦後西側コーナー付近.jpg

また、次回をお楽しみに!

新横浜公園にサンタクロース出現?!

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メリークリスマス! みなさん、こんにちは!

新横浜公園名物の「かかし」が、今年もクリスマスバージョンになりました。

「かかし」は、暑い夏や台風にも負けず、稲刈りまで大切な稲を鳥から守っていました。

稲刈りを行った後は、本来の役目は終わりますが、新横浜公園では冬も展示しています。

かかしサンタ.jpg

日に日に寒くなり、師走の忙しさで体を動かす機会も減ってきていませんか。

ぜひ、公園内に咲いている「花」や、水の上をスイスイ泳ぐ「鳥」、そして「かかし」に会いに公園に来てください。

園路の花.jpg

鳥.jpg

観察日 : 2016年 11月16日(水)

場 所 : 大池

生きもの: オカヨシガモ、キンクロハジロ、オオバン

記事作成: 阿部裕治(鶴見川流域ネットワーキング)

  先月と比べて大分カモが入れかわり、オカヨシガモがとても多くなっていました。

 オカヨシガモは北の地域から渡ってくる冬鳥です。数えると44羽で、オスとメスがちょうど半々でした。多くのカモ類のオスは派手で分かりやすい色合いになるのに対して、そうはならない渋いカモです。オスは(くちばし)が黒く、メスは黄色っぽい部分があることで見分けることができます。鶴見川流域では、新横浜公園周辺の鶴見川中流域に多いです。

  キンクロハジロは、鶴見川下流域に多いカモです。特徴は、ちょんまげ(冠羽)があること。写真は短めであまり目立ちませんが、もっと分かりやすく長くなります。キンクロハジロに似ているカモのスズガモは、ちょんまげがなく、キンクロハジロよりも海よりに多く見られます。

  園路を散歩していると、オオバンが上陸して草むらで何かをパクパクとついばんでいる姿をよく見かけます。何を食べているのかと見てみると、イネ科のメヒシバの穂だけがブチブチと途中からなくなっていました。メヒシバの種子も大事な食料源になっているんですね。

オカヨシガモ.jpgオカヨシガモ

キンクロハジロ.jpgキンクロハジロ

草むらでのオオバン.jpg草むらで食事中のオオバン

オカヨシガモほか場所.jpg

芝生観察日記 第73話

芝生観察日記の第七十三話です。

平成28年12月 4日(日)

 

 約一年ぶりの更新となります。

 皆さまご無沙汰しておりました。

 今年も8日から18日までの10日間「FIFAクラブワールドカップジャパン2016」が開催されます。

昨夜、Jリーグチャンピオンシップが行われ、Jリーグチャンピオンとなった「鹿島アントラーズ」が開催国代表としてクラブワールドカップに参加することが決まりました。

鹿島アントラーズの選手、関係者の皆さま優勝おめでとうございます。そして、世界一の王座を獲得するチャンスです。Jリーグ代表として是非、がんばってください。

大会は8日から、ここ日産スタジアムで開幕します。開幕戦(M1)は開催国代表としてJリーグチャンピオンの鹿島アントラーズ対オセアニア代表のオークランドシティーFCの対戦です。

そして、第2戦(M2)から第5戦(M5)までは、会場を大阪の吹田スタジアムに移して行います。

その後再び12月15日には会場を横浜へ移して、準決勝となる第6戦(M6)、そして18日には3位決定戦(M7)と決勝戦(M8)が開催されます。

今大会には、準決勝からヨーロッパ代表としてスペインのレアルマドリードが参加します。銀河系軍団と呼ばれるチームは、ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド選手を筆頭に名実ともに世界を代表するチームです。日産スタジアムには2002年のトヨタカップ以来の登場です。その時は、ブラジル代表で大会MVPとなったロナウド選手を始め、今回は監督として来日する元フランス代表のジネディーヌ・ジダン選手等のスーパースターを有して世界一に輝いた時以来の真剣モードでの来日となります。

そういった世界を代表するスーパースターが揃ったチームの真剣勝負が日本で見られるというのは本当に幸せなことですね。

この大会も、2017年と2018年にはUAEでの開催が決定しており、その後の開催地に関しては不透明な部分があります。この次、レアルマドリードを日本で見られるのはいつになるか分かりませんので、是非会場に足を運んで生のプレーを見てみませんか。

 大会に向けた準備は既に始まっています。昨日、FIFAのゼネラルコーディネーター(通称:GC)が会場を訪れました。GCはグラウンドを始め、大会運営に関わる全ての総責任者です。今回の担当者は、2012年大会の時と同じ方でした。我々グリーンキーパーの事を良く覚えていてくれました。2012年大会の芝生の状態を回想しながら横浜の芝生はいつも良いから安心していると始まる前から嬉しい言葉をもらいました。でも同時にプレッシャーでもあります。

 良くて当たり前の芝生。生きもの相手なので絶対はありません。今年も気候変動の影響で難しい管理を強いられました。

 正直言って11月初旬までは今年はダメかなという弱音も吐きたくなる状態でした。それでもアンダーヒーティングやシート養生などあらゆる手を尽くして何とか8日の開幕戦には間に合いそうです。

 世界が見つめるピッチレポートを大会中も綴っていきますのでお楽しみにしてください。

芝生.jpg

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