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正しい水分補給のしかた!
 梅雨のジメジメした季節が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?
 気温もグングン上がり、汗もたくさんかき、いよいよ日本も夏らしい様相を呈してまいりましたが、これに合わせて懸念しなければならないもの、それが熱中症です。
 毎年、この季節になると熱中症関連のニュースが飛び交いますが、熱中症の中には、時には死に至ってしまう場合もあるのです。
 他人事のように思ってしまってはいけません。夏場に運動する人間として、必ず押さえて頂きたい熱中症対策のことを3回シリーズに渡ってお伝えしてまいりたいと思います。

 まずはその第1回目『夏場の汗のかき方』どうぞご覧ください。
 体温調節が主な理由です。人は暑い環境にいる時、汗をかくことで水分蒸発による熱放散が促進されます。
 仮に炎天下の中で体重60kgの人が1時間作業をしたら、汗による熱放散がない場合は体温を12℃も上昇させる結果を招くと言われております。
 しかし、汗をかき、皮膚面にある汗が全て蒸発することで体温を一定に維持できるほどの強力な放熱能力が汗にはあります。

 体温を一定に維持しなければいけない要因は、2つあります。
 1つは体内の代謝能力の昂進を抑えるためです。人は体温が1℃上がると代謝能力が10%上がると言われておりますが、これが上がり過ぎてしまうと逆に体内に悪影響を及ぼしてしまいます。
 もう1つは体内での化学反応を起こすために必要な酵素が働くための最適な温度である『至適温度』を保つためです。酵素は活動に適した温度の幅が狭く、そこから大きく外れた温度だと満足な化学反応が起こらず、適正な代謝が促進されません。
 このような理由で、人は汗をかくのです。
 基本的には、汗の約99%は水分で出来ています。水以外の成分は、NaCl(塩化ナトリウム)が約0.65%、尿素が約0.08%、乳酸が約0.03%となっています。NaClとは、塩分です。しかし、この成分は常に一定ではなく、運動して大量に汗をかいた時はNaClが0.9%まで上昇します。普通の発汗では、汗腺で作られた汗は発汗する前に導管の部分で塩分を再吸収して塩分を節約しますが、多量の発汗ではこの再吸収が追いつかなくなるのです。
 NaClはナトリウムと塩素の化合物ですが、どちらも重要というわけではありません。再吸収してまで必要なものはナトリウムの方です。ナトリウムは血液の浸透圧の調整の役割を果たしています。
 つまり私たちは、大量の汗をかいたら、水分のロスだけではなくナトリウムのロスも考えなければならないのです。
 発汗によるロスを補うために、水分とナトリウムの補給が重要になります。一般的には運動時にはスポーツドリンクが良く飲まれていますが、ここで懸念しなければならないのは、スポーツドリンクには糖分も含まれているということです。糖分の代謝にはビタミンB1を必要としますが、甘い飲み物をたくさん飲み過ぎるとビタミンB1が体内で不足し、夏バテの要因になってしまいます。
 そこで、よくアカデミー内では『スポーツドリンクを水で半分に薄めたもの』をおすすめしています。これですと、適度に水分とナトリウムを補給することができるのです。
 また、水分補給だけではなく、食事もしっかり摂ることが大事です。食事からもナトリウムを摂取できますので、バランスの良い食事を心がけましょう。水分だけでロスを補おうとすると胃液が薄まってしまい食事からの栄養摂取が満足に行われなくなり、やはり夏バテの要因になります。よく、水をガブ飲みした結果、ご飯をあまり食べられなくなったという経験をされた方は多いのではないでしょうか?
 また、運動して汗をかいたら必ず着替えをしましょう。これは、汗でベトベトした衣服を着替えることで気持ちの面でリフレッシュすることはもちろんですが、実は熱中症の予防にもなるのです。
 汗で濡れてしまった衣服では通気性が確保されず、発汗による十分な熱放散がなされないため、体温が上がりっぱなしになってしまう恐れがあります。体温が上がるということは、体内で適正に行われるべき代謝等の反応が十分になされず、生体の機能低下を招いてしまいます。その結果、熱中症になってしまいます。
ですから、運動時には必ず着替えを用意しましょう。

 第1回となった『夏場の汗のかき方』いかがでしたでしょうか?
 身近で簡単にできる対策ばかりかと思います。ただ、簡単すぎて怠りやすいのも事実です。しかし、これをやるか否かで夏場の運動の安全面には大きな違いが生まれてきますから、これを見た皆さんは必ず気をつけましょうね。まだ見ていないお友達には是非一度このページを見るように伝えてあげてください。
 残り2回のシリーズも要チェックです。

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