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NSAA(陸上教室)

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夏場の水分補給の仕方
 前回の『夏場の汗への対応』はいかがでしたでしょうか?参考になりましたか?汗にも色々な力があり、侮れないものだということがわかりましたよね?
 さて、今回は第2弾『夏場の水分補給の仕方』についてです。前回も水分補給に関することが少しだけ出てきましたが、今回はより深く学んでいきましょう!
 第1弾でも記載させて頂きましたが、『発汗によって失われた水分とナトリウムを補給して熱中症を予防するため』です。詳細は第1弾をご覧ください。
 夏場は運動時には体温上昇を抑えるために多量の汗をかきます。このため、運動時の水分補給は他の季節以上に留意しなければなりません。また、夏場は運動をしていなくても気温が高いがゆえに気付かないうちに自然と発汗をしている場合があります。したがって、運動をしていなくてもこまめな水分補給が必要な季節と言えます。
 これも第1弾に記載させて頂きましたが、『スポーツドリンクを水で半分に薄めたもの』がアカデミー内ではベストなものと定めております。スポーツドリンクに含まれる糖分と代謝等の関係を踏まえた上での考え方です。
 余談ではありますが、水分補給だけではなく、毎日の食事も大事にしてください。食事から摂取できる栄養素は夏場の身体にとってとても大事になります。特に、季節ごとの旬な食材はその時の身体の状況に合った働きや栄養素をもっていることがありますから、是非積極的に食べてください。
 水分補給の話に戻りますが、ポイントとしては『喉が渇く前に飲む』これが非常に重要になります。特に夏場は、脳が「喉が渇いた」という指令を送った段階ですでに脱水症状に陥っている可能性もあります。
 また、いくら喉が渇いたと言っても、1回の水分補給で体内に取り込める水分量は約200ml~250ml、およそコップ1杯分です。この量を少しずつ、口に含んで噛むようにして飲むと良いでしょう。噛むという動作は、唾液の分泌量を増やすことが出来ます。唾液には消化酵素を含んでいるので、水分補給の際により効率よく栄養を吸収することができます。
 先述しましたが、ポイントとして『喉が渇く前に飲む』ということが重要です。
 かなりこまめな水分補給が必要となります。
 ここで一例ですが、アカデミーでのあるグレードの1日の練習メニューの流れに水分補給のタイミングを記載したものを掲載させて頂きます。
 ご覧の通り、かなり定期的に水分補給の時間を設けていることが分かるかと思います。運動前、運動中、運動後、といった水分を摂取するべきタイミングを全て網羅した当然の結果ではありますが、案外ここが基本中の基本でありながら落とし穴になりがちなところです。
 ここで注目して頂きたいのが、一体どれくらいの量を補給しているか、ということです。先ほど、1回の水分補給の量は200ml~250ml、と記載しました。上の表では5回の水分補給の機会があります。掛け算をすると、約2時間の運動で1リットルから1.25リットルの水分を補給することになります。
 多いと思われる方もいらっしゃるでしょうけど、実際にこれくらいの量の水分補給が必要なのです。

 何も知らずに話を聞いていれば少しオーバー過ぎると思われがちな水分補給の回数と量、実際に現場に立てば全然オーバーではありません。しかし、第1弾でも記載した通り、飲みすぎも決してよくありません。何でも正確な情報を元に正確に実施することが大事なのです。アカデミーでは小学1年生から大人に至るまで全ての方々がこれらを当たり前のように実施していますが、これは常日頃ティーチングスタッフが口酸っぱく言いい続けたことによる賜物だと思います。より正しく運動をするためには、運動方法だけではなくこのような基礎知識も常日頃から吸収できる環境が本当に望ましいと思います。
 次回は熱中症対策のラストとなります。お楽しみに!

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