★ 写真 クビキリギスですが、写真がピンボケすぎですね。
撮影日時: 平成21年11月13日
場 所: 管理事務所内、原産地不明
外が寒くなったせいでもないでしょうが、クビキリギスの来訪がありました。でもこの虫どこから来たのでしょうか? 生息地からはかなり離れています。不思議です。
最初「クサキリ」か、と思いましたがクビキリギス(クビキリギリスとも言います)です。バッタ目キリギリス科の草地性昆虫です。クサキリに良く似ていますが、頭部に違いがあります。クビキリギスの頭部は前傾し、頂部は尖っています。もう一つ口の周囲が赤いのでクサキリではないのが分かります。
キリギリスと言えばイソップ寓話の「アリとキリギリス」を思い出します。夏遊んでいたキリギリスが、冬、お腹をすかせてアリに食べ物を恵んでもらうと言う話で、子供の頃にお説教でよく聞かされた話です。少し前の話ですが、ある大学の建築専攻の学生がこの話をネタに逆の結論の都市計画のレポートを書いた話を聞いて溜飲が下がったことを思い出しました。
その話とはアリとキリギリスが神様から同じ広さの土地をもらったところから始まります。アリはその勤勉さからその土地に沢山の家を作りました。キリギリスは何もしないでいたので草が生えて荒れ放題になりました。でも時が過ぎるとアリの作った家は古くなり街はスラムになりました。一方、キリギリスの土地は生えた木々が大きくなり木蔭を作り、草原は花でいっぱいになり、沢山の人が訪れるようになりました。キリギリスは訪れる人相手に自慢の歌を聞かせて幸せに暮らしたと言うことです。この話、学生にはウケたそうですが、教授には不評だったとのことです。今ならどうでしょうか。
★ 写真 ナマズです。ブラックバスも仲良く? いっしょです。
撮影日時: 平成21年11月6日
場 所: 北側園地投てき場横の減勢池
新横浜公園は遊水地でもあります(今更ですが)。その中の大きな池は馴染みのない呼び名ですが「減勢池」と言われています。鶴見川本川から洪水時に越流してくる水の勢いを弱めるための池です。滝の滝つぼのようなものです。
出来てから20年も経っていない新しい池で、普段は鶴見川とは水門のある排水口でしかつながっていない池なのですが、思った以上に沢山の魚や生き物がいます。
町なかの池にありがちな鯉や外来魚ばかりの池ではありません。今、調査中ですが外来と在来が同居しているようです。その調査の網にかかりました。獰猛と言われるブラック バスもこのナマズの前では形無しです。何しろこのナマズ50cmくらいあるのですから。
ナマズはナマズ目ナマズ科の淡水魚で日本には3種のナマズ科の魚がいて皆、日本の固有種です。ナマズは私達にお馴染みの魚ですが、食用と言うよりその風貌、生態に人気の秘密があり、瓢箪鯰(ひょうたんなまず)は捕らえどころのない様を形容する言葉ですし、大津絵の定番の図柄でもあります。他にも地震の話題には欠かせない存在です。それと週刊マンガ雑誌「ビッグコミック」のキャラクターでもあります。最後のはチョッと難かしかったでしょうか。
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葉も枯れて、名札ばかりが目立ちますが根はしっかりと張っています。 | 植え込む前の様子。芽も根もしっかりしています。これから植え込みです、芽が隠れるくらいに土をかぶせ、散水し、土を落ち着かせて完了です。 |
★ 写真 ベニシジミです
撮影日時: 平成21年10月29日
場 所: 北側園地北側植栽地
北側園地に秋風が吹きます。水気の抜けた草がさらさらと音を立てます。セイタカアワダチソウの黄色の花も最盛期の鮮やかさはありません。ソバも花の時期は過ぎました。
北側園地で緑濃いのはギシギシの葉くらいでしょうか。照りのある厚手の大きな葉っぱです。秋の日差しをうけ目立っています。
その葉の上に小さな蝶が止まっています。ベニシジミです。シジミチョウ科ベニシジミ属の小型の蝶です。シジミチョウは世界に広く分布し、世界に生息するチョウの約40%がシジミチョウと言われるほど種類の多いチョウなのです。シジミチョウの多くは林間、林縁を好みますがベニシジミは日当たりの良い草原を好みます。
発生期間も長く、3月から11月頃まで見ることが出来ます。ベニシジミには春、夏の季節型があり、これは春型です。春型のほうが色合いは鮮やかです。そこでひとつ謎かけです「秋なのに 春型とはこれいかに? 春服でも厭き(あき、秋)がくると言うがごとし。お粗末。
ベニシジミの幼虫はスイバやギシギシなどを食草としています。スイバ、ギシギシは北側園地に沢山生えていますから、もっと増えて欲しいものです。
★ 写真 コスモス(秋桜)です
撮影日時: 平成21年10月29日
場 所: 北側園地北側植栽地
北側園地のコスモスです。キク科コスモス属の1年草。原産地はメキシコの高地です。 コスモスは短日植物(日照時間が短くなると花を咲かす性質を持った植物)の代表的な植物として知られていましたが、今では四季咲き(早咲きとも言われています)の性質を持ったものも作出され、5月頃から花を咲かせます。園芸店で売られているコスモスの大部分が四季咲きです。昔ながらの(短日性)コスモスは、今は「秋咲き」と言われます。 新横浜公園北側園地のコスモスは2年前に四季咲きの種子を播いたものです。その後、新たに種子は播いていませんが、四季咲きと秋咲きが混在しています。2回の交配を繰り返す中で、先祖がえりしたのか。それとも、紛れ込んでいた秋咲きの種が遅れて芽を吹いたのでしょうか。 四季咲きの欠点は花が早く咲くことです。新横浜公園のコスモスのピークはまだ暑い9月です。10月に見たい花が9月に咲いてしまいます。品種改良により花色も豊富、花形も大きく、八重咲きもありで花としてのバリエーションが増えたのは良いのですが、季節感が無くなったのは残念です。コスモスは秋の花です。秋の季語でもあります。春にコスモスを見たいと思います?
今年もたくさんの皆さまにご参加いただき、本当にありがとうございました!
青空の下の予定でしたが・・・徐々に雲行きが怪しくなり、雨・風・強い日差しと目まぐるしく変わる天気の中、今年もサイクルパークフェスティバルが10月3日(土)に開催されました。
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★ 写真 遊水地の稲田です。台風18号の影響でご覧のとおり
撮影日時: 平成21年10月8日
場 所: 北側園地北側提体下
今年は台風が来ないと思っていたら、10月8日に大型台風18号の襲来があり、新横 浜公園北側園地も浸水しました。
ここが遊水地であることを実感した1日でした。新横浜公園の田んぼも水没しましたが 膝上程度の水位でしたから稲の収穫に影響はありません。
もともと高温多雨を好む作物です。イネの種類は去年と同じ「インディカ系」ですから故郷(インド)の雨を思い出したかもしれません。インディカ種は日本ではほとんど栽培されていませんが、世界ではこちらの方が主流です。世界の米生産量の約8割がインディカ米だと聞けば驚かれるのではないでしょうか。1993年の米不足時に輸入されたタイ米(タイ国産米)はインディカ種の長粒米ですがインディカ種すべてが長粒米だとは限りません。
ジャポニカ種のような短粒米も糯(モチ)もあります。イネも長い時間をかけて熱帯から温帯に広まった植物です。伝播の途中いろいろな地域の環境に適応しながら交雑を繰り返し、ここまで来たのです。
南アジア方面には高水位に適応した「ウキイネ」(浮き稲)という品種もありますからこの程度の増水では驚きません。