
笑顔のスタジアム
STADIUM OF SMILES
9月18日に日本に上陸した6回目の台風である16号は、関東にも影響を及ぼし、横浜市内でも2,890世帯、6,302人に避難準備情報が発令されました。
台風の数の多さは、地球温暖化が影響していると言われていますが、秋雨前線とも重なり、連日大雨の日が続きました。今年は天候に恵まれているとは言えず、例年以上に雨や風が強く、皆さんも天気予報を注視しながらの生活が続いておられることと思います。我慢の日々ですね!
私たちの新横浜公園は、皆さんご存知のように、国土交通省京浜河川事務所の管理のもと多目的遊水地上に整備されています。鶴見川流域は、以前から洪水が発生する地域であり、多目的遊水地はその治水対策として、鶴見川が氾濫するような場合は、一時的に鶴見川の水を引き込み、洪水の一部を貯めることで、鶴見川流域への洪水被害を防止する機能があります。これまでも17回の貯留を行い、充分にその機能を果たしてきたと評価されています。
しかし、残念ながらそういう事態が起きますと、新横浜公園内の様々なスポーツ施設が浸水し、しばらくの間使用できなくなります。
これから、2019年のラグビーワールドカップ、翌年の東京2020オリンピック・パラリンピックのサッカー競技が、横浜国際総合競技場・日産スタジアムで開催される予定ですが、ラグビーワールドカップ2019は、2019年9月20日から11月2日まで、東京2020オリンピックは、2020年7月24日から8月9日までと決まっています。今年の暑さ、天候、雨、台風を考えますと、室内競技ではなくスタジアムで試合をするだけに、スムーズに試合を開催することができるのか?と、心配をしているところです。試合の開催日、時間帯はどうなるのか?などは、今後決定しますが、私たちは、新横浜公園が遊水地であることの公共的な役割を実践しつつ、日本で最も大きなスポーツ施設として、世界に貢献する役割を果たしていきたいと願っています。これからの丁寧な準備が必要であると感じています。
私は、リオデジャネイロパラリンピックでウィルチェアーラグビー日本代表チームが激しい、迫力のある試合を見せてくれたことに大変感動しました。そして、横浜国際総合競技場・日産スタジアムが、これからもスポーツを通じて、世界に貢献し続ける大切さを再認識いたしました。