
笑顔のスタジアム
STADIUM OF SMILES
平成時代の最後となります先月に、講談社から、+α新書として『「平成日本サッカー」秘史 熱狂と歓喜はこうして生まれた』と題した本を出版しました。この本は、日本サッカーが、強くなりたいとの夢を持ちながら苦しんでいた時代の記録をまとめたものですが、Jリーグの誕生、日韓共催の2002年ワールドカップ、なでしこジャパンの女子ワールドカップ優勝、東日本大震災の後のチャリティゲームなどが登場します。
「少しだけ、宣伝しても」とは、機会があれば是非、一読していただき、日本サッカーが苦しんでいた時代の記録に触れていただきたいとの願いと、日産スタジアムの存在の意味を理解していただきたいとの願いからであります。
私は、当時横浜市長であった高秀秀信さんが、勇断されて、国体の前倒しをして、70,000人を超えるスタジアムを建設してくださったことが、日本でのワールドカップ開催の鍵となったと思っています。それまで、決勝の会場は国の首都で行われてきたのですが、国立競技場の改修に反対があり、予算の関係もあって東京都下での建設も断念されてしまい困っていたところに、高秀さんが現在の日産スタジアムの建設を決意されたのです。招致活動中も決勝戦の会場は建設中であると宣伝し、日韓を比較しても最大規模のスタジアムとなり、2002年ワールドカップの決勝会場として指名して貰ったことになります。
日産スタジアムは、横浜F・マリノスのホームとなるだけでなく、FIFAもクラブワールドカップの決勝会場として活用を続けて、世界的に有名なスタジアムとなりました。
お陰様で、今年の9月には、ラグビーワールドカップの会場となり、7試合が開催され、準決勝、決勝戦が行われます。また、来年の東京オリンピックの会場に指名され、男子の決勝戦も開催されます。歴史的に見ても、お客さんが沢山集まる三大スポーツと言われている、サッカーとラグビーのワールドカップ、そしてオリンピックのサッカー決勝戦が行われるのは、日産スタジアムが初めてであり、これは誇りにしても良いかなと思います。
今年は、秋はラグビーのワールドカップで、日産スタジアムは大騒ぎになると思いますが、その前に、世界的なイベントが続きます。
5月の連休明けの11日と12日には、日本チームのオリンピックでの活躍が期待される、国際陸上競技連盟(IAAF)主催の世界リレー2019横浜大会、7月19日に、Jリーグの公式主催試合―Jリーグワールドチャレンジ― J1リーグチャンピオン 川崎フロンターレ 対チェルシー、そして7月27日に横浜F・マリノスが、提携先であるマンチェスター・シティと試合を行います。
是非共、多くの皆々様に、ご来場いただき、試合を楽しんでくださいますよう、よろしくお願い致します!