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笑顔のスタジアム

STADIUM OF SMILES

Stadium of Smiles ~笑顔のスタジアム~

Stadium of Smiles ~笑顔のスタジアム~

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小倉 純二
日産スタジアム名誉場長
昭和13年8月14日生まれ
日本サッカー協会会長、FIFA理事、東アジアサッカー連盟会長を務める。
現在、日本サッカー協会相談役
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台風19号も来ました!ラグビーW杯、ベスト8を確保しました!
2019.10.20

桜のジャージ 日本代表チームが、10月13日夜、67,666人の大観衆の中、スコットランドに28対21で勝利し、悲願のW杯ベスト8を確保しました。素晴らしい戦いでした。スコットランドの終盤の厳しい攻めがありましたが、日本代表はそれを跳ね除け、堂々たる勝利といえると思います。

日本代表チームは、プール戦でロシア、アイルランド、サモアを破り3連勝して、4試合目のスコットランドを横浜に迎える準備をしているところに、台風19号が発生しました。試合前日の12日に横浜に直撃と予想され、イングランド対フランスの試合は残念ながら中止となりました。

台風19号は伊豆半島に上陸し、横浜、東京を経て、関東甲信越や東北を襲う、大型の大雨を伴う台風でありました。長野県の千曲川が氾濫するなど大きな被害も報じられました。 被害に遭われた皆様には心からお見舞いを申し上げたいと思います。
横浜では、遊水地機能を持つ鶴見川の水が氾濫して、スタジアムの駐車場にまで流入することとなりました。幸い、W杯組織委員会神奈川・横浜地域支部や横浜市等とスタジアムのスタッフが協力して駐車場の対応を行うとともに、試合場をきちんと整え、13日の日本対スコットランドの試合を開催することが決定し、試合が行われたのです。

日本代表チームは、ジョセフ・ヘッドコーチの下に「ワンチーム」を目指し猛練習を重ねて、ベスト8を目標としてきました。もう目標を達したと思われる方も多いと思いますが、横浜の試合はまだまだ続きますので、準決勝、決勝のために戻ってきてもらいたいと願っております。

今回の大会は、心暖まるさまざまな取り組みがありました。13日の釜石の試合が台風により中止になったナミビアとカナダのチームが、被災地支援の活動をしてくれたこと。また、釜石のフィジー対ウルグアイ戦で、試合前に選手と入場するマスコットキッズに選ばれた少年が、多分、猛勉強して来た成果だと思いますが、選手と一緒にスペイン語のウルグアイ国歌を斉唱したのです。ウルグアイのガミナラ主将が試合後に「一緒に入場した子供さんが、私達の国歌を歌ってくれたのです。日本の皆さんに感謝したい!」と述べました。よほど、うれしかったのだと思います。

また、今回のスコットランド戦でも行われたのですが、『Flower of Scotland』と呼ばれる国歌の歌詞を印刷して、お客さんに渡している姿がありました。みんなで歌う国歌というのも、よいアイデアだと思いたいです。