新横浜公園生きもの観察日記334

 

観察日 : 2020年 4月9日(木)

場 所 : 第3駐車場上空、水路周辺、大池周辺

生きもの: トビ、ツバメ、ミシシッピアカミミガメ、ウシガエル、スズメ

記事作成: 横山大将(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

 

 良い天気が続いています。新型コロナウィルス対応のための外出自粛で、野外観察にも出かけにくい日々。この記事をご覧いただいている方の中にも、外出自粛の流れの中で来たくてもなかなか新横浜公園に来られないという方は多いのではないかと思います。筆者にできることは、今現在の新横浜公園の生きものたちの状況を観察して、この場でお知らせするということくらいですが、それが皆さんにとってほっと一息ついていただけるようなものになれば幸いです。

 とまぁ、暗~い話はさておき、まずは多目的遊水地交差点から公園内第3駐車場方面に向かいます。すると、頭上をカラスより大きな鳥が旋回しています。なんとかカメラで追いつき、写真に収めることができました。その正体は「トビ」でした。

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上空で旋回するトビ

 

 タカの仲間では最もポピュラーな鳥かと思います。よく「トンビ」とも言われますが、正しい和名は「トビ」です。新横浜公園では見かける機会が多く、エサとなるカエルやヘビといった生きものが多いためと思われます。稀に、お弁当の中身をさらっていくこともあるようなので、公園内でお食事の際にはご注意を・・・。

 トビを見つけた後、大池の方に向かって歩いていると、水路にたまった泥を集めている「ツバメ」を見かけました。

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巣の材料となる泥や枯草を集めるツバメ

 

 先月号の記事でもご紹介した「ツバメ」ですが、今回は巣の材料を集めていたようです。残念ながら、巣そのものを見つけることはできませんでしたが、繁殖のための準備を順調に進められているようで安心しました。

 さて、大池に到着です。水面に浮かんでいる植物の根の上ではミシシッピアカミミガメやウシガエルが気持ちよさそうに日向ぼっこをしていました。どちらも悪者扱いされることがある生きものですが、これだけのんびりしている様子を見せられるとこちらの気持ちも穏やかになってきます。

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日向ぼっこをするミシシッピアカミミガメ 

DSCN0171_ウシガエル.jpgウシガエル

 写真もあらかた揃ったので、そろそろ撤収です。あくまでも「必要以上の外出は自粛」です。最後に、撤収間際に見かけた「桜とスズメ」のツーショットをおまけで載せさせていただきます。桜の花を食べに来ていたようですね。

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桜とスズメ(綺麗だったので撮っちゃいました)

 

 春の生きものを観察するには最高の時期ですが、新型コロナウイルス感染症予防のため、外出は必要最小限に留めてください。それから、帰宅後はすぐに手洗い・うがいをしっかりして、体調を崩さないように十分にご注意ください!事態終息後に皆さんが楽しくフィールドワークにお出かけできるよう、願っています!

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