新横浜公園生きもの観察日記375

観察日 : 2022年 9月26日(月)、30日(金)

場 所 : 水路付近、大池付近

動 物 : イソヒヨドリ、ツマグロヒョウモン、ジャコウアゲハ、イチモンジセセリ、コガモ

植 物 : ヒガンバナ

記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

 

 

 じりじりと照りつける強い日差し。朝晩は秋らしくなってきましたが、日中はまだ夏の暑さ。投てき練習場付近から観察を開始しました。冬鳥のコガモが飛来していることを期待して、排水門方向を望むも姿なし。9月上旬から気にして観察していますが、運が悪いだけなのか、まだ出会えていません。

 水際突堤へ移動。先端付近から双眼鏡で周囲を見渡しますが、目ぼしい成果なし。突堤を出ようと歩いて間もなく、亀の甲橋の橋脚に鳥の姿を発見。イソヒヨドリのメスでした。崖のような環境を好むため、この様な場所にしばしば出現します。

1011①1.jpgイソヒヨドリ

 大池沿いを歩いていくと、ヒガンバナが咲いていました。草の緑に赤い花がとてもよく映えます。ヒガンバナというと、密集して咲いている風景がイメージされますが、このようにまばらに生えている方が美しく感じます。「葉見ず、花見ず」と言うように、花が咲くときは葉がなく、花が終えると葉を出して栄養分を球根に蓄えます。

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ヒガンバナ

 バタフライガーデンでは、ランタナが大人気。ツマグロヒョウモンとジャコウアゲハが吸密にやってきていました。近くで写真を撮っていてもお構いなし。夢中で蜜を吸っていました。シオンも開花。こちらはイチモンジセセリが多く見られました。

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        ツマグロヒョウモン(オス)         ジャコウアゲハ(メス)

1011⑥.jpg バタフライガーデンの裏手にあるスロープをあがっていくとフェンスの上にアキアカネが数匹とまっていました。この時期になるとたくさん見られ、ちょっとした水たまりでも雄雌連結して産卵する様子が観察されます。

1011⑦.jpgアキアカネ(メス成熟)

 9月30日。水際突堤の先端から、排水門の方を肉眼で見るとコンクリートブロックの上に茶色いものがぽつぽつぽつ。もしやと思い、すぐに双眼鏡で確認すると、コガモが6羽飛来していました。それから、オオバンがまだ来ていないことが気になります。餌となるヒシが今年は出ていないことが影響しているのかもしれません。

1011⑧.jpg排水門前にコガモが6羽

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