新横浜公園生きもの観察日記238

観察日 : 2016年 5月初旬
場 所 : 北側園地の減勢池東側、水路付近など
生きもの: ハナウド
記事協力: NPO法人鶴見川流域ネットワーキング

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ハナウドとキアゲハの幼虫

 毎年春になると川辺などで白い花が咲くこの植物、ご存知でしょうか? 公園内では、水路沿いでちらほら見かける程度ですが、土手を上がって鶴見川の方へ行くとたくさん見ることができます。この植物、ハナウドといいます。セリやミツバ、アシタバと同じセリの仲間で、スーパーマーケットで売られているウド(ウコギ科)とは別の仲間で、大きくなると2mほどになり、小さな白い花をたくさんつけます。
花にはたくさんの昆虫がやってきます。その中には白黒の小さなイモ虫や緑色の大きなイモ虫も見つけることができます。どちらもキアゲハの幼虫です。キアゲハは、セリ科の植物を食草にしています。ご家庭の花壇では、こういった幼虫は嫌われ者かもしれませんが、ここではあたたかく成長を見守りましょう。ハナウドは、生きもののにぎわいを支える大切な植物の一つです。鶴見川本流では青葉区鉄町付近から港北区綱島付近まで見ることができますよ。