新横浜公園生きもの観察日記248

観察日 : 2016年 9月27日(火)

場 所 : 減勢池(大池(仮称))

生きもの: オオバン、バン

記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

  今年もこの鳥たちがやってきました。「オオバン」です。主にユーラシア大陸に広く分布し、日本では全国的に見られます(北海道は夏鳥。沖縄は越冬)。この新横浜公園では、9~5月くらいまで見ることができる冬鳥です。黒い体で額が白く、見分けはとても簡単です。白い額板(鳥類の一部にみられるくちばしから額にかけて伸びた板状の部分)は、幼鳥よりも成鳥が大きく、繁殖期にはより大きくなるようです。あしゆびに水かきがついているため、水上生活が得意ですが、ここでは大群で上陸して草を食べている姿もよく見かけます(近づくと一斉に水に入ります)。

  オオバンのそばには「バン」もいました。バンも全国的に見られますが、北海道、東北では夏鳥で、額板が赤いのが特徴です。3羽のうち2羽は幼鳥で、久しぶりにオオバン、コ(子)バンを同時に見ることができました(縁起が良かったのである願いごとをしました(笑)。子バンは、虫を追っかけているようで、ヒシの上をタッタカ走って食事に夢中でした。

  オオバンの到来で、今年も冬が近づいてきているんだなと実感。この冬はどんな冬鳥がやってきてくれるか、楽しみですね。

オオバン.jpgオオバン

バン.jpgバン(左:成鳥、中・右:幼鳥)

オオバン・バン場所.jpg