新横浜公園生きもの観察日記284

観察日 : 2018年 3月6日(火)

場 所 : 園内水路、第3駐車場横階段

生きもの: ヒヨドリ、アオジ、ハナニラ

記事作成: 横山大将(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

 

 春の嵐とニュースでも言われているように、今日もときおり、強風が吹いています。昨日の大雨とはうって変わり、天気の良い1日となりました。しかし、まだ昆虫や爬虫類が出てくるまでは暖かくなっていないようで、今回も元気に羽ばたく鳥をメインにご紹介させて頂きたいと思います。

 まずは、大変メジャーな鳥、「ヒヨドリ」です。

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ヒヨドリ 

  全体に明るい灰色で、耳羽(目の後ろあたりの羽)が茶色いスズメの2倍ほどの大きさの鳥です。年中見られる鳥で、名前の由来は「ヒーヨ」「ヒーヨ」と鳴くように聞こえるからとの説があります。柿などの果実をついばむ様子をしばしば目にします(そういえば私の祖父がよく庭の柿を食べられてぼやいていました)。写真の個体は、木の新芽を必死に食べていました。好物の昆虫たちが出てくるまで、もう少しの辛抱です。

 

   続いては、新横浜公園では普通に見られるそうですが、私は初めて見かけたこの鳥、「アオジ」です。

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アオジ

 スズメよりも少し大きい小鳥です。私の影に驚いたのか、草陰から飛び出しました。初めて見る鳥だったので、夢中でシャッターを切りましたが、その場で図鑑を頼りに調べても似ている鳥が多く、何が何やら・・・。事務所に戻り先輩に確認してもらうと、1分とかからず「アオジじゃないかな?」とのこと。(さすが!)さて、青色じゃないのに、なぜ「アオジ(青鵐)」なのか?オスは腹や喉のあたりが黄緑色をしています。そして日本では古くから緑色を含めて「青」と呼ぶことがあるので、そこから「アオ」ジとなったようです(ちなみに「ジ」は、アオジのような小鳥の古い呼び名「鵐(しとど)」から来ているそうです)。

 最後は、帰りがけに見つけた、綺麗な花を咲かせていた植物、「ハナニラ」です。

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 ハナニラ

 葉に野菜のニラと似たような匂いがあることから、このような名前になったそうですが、そのニラとは遠縁のようです。帰化植物で、原産はアルゼンチン。日本には明治時代に園芸植物として入ってきたようですが、どこからか逸脱し、あちこちで見られるようになったそうです。球根植物ですが、繁殖力旺盛で植えっぱなしでもどんどん増えるそうです。開花期は春だけで、地上部分(花・茎・葉)が見られるのも同時期のみだそうです。それから余談ですが、花弁が6枚あり、特徴的な形をしていることから、「クリスマスの星」とも呼ばれるそうです。(いささか季節外れではありますが・・・。)

 

 徐々に暖かくなり、20℃を超えるような暑い日もある近頃ですが、朝晩はまだ冷えます。体調管理に気をつけて、春のフィールドワークを楽しんで下さい!

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