新横浜公園生きもの観察日記345

観察日 : 2020年 9月27日(日)

場 所 : 大池

生きもの: コガモ、ハシビロガモ、オオバン、チョウゲンボウ

記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

  

 9月の最終日曜日。午前中は曇っていましたが、お昼を過ぎてから晴れ始め、秋晴れを感じさせる天気になりました。公園内は、ランナーやスケートボード、サッカー、バスケットなどスポーツを楽しむ人で溢れていました。

 9月下旬になり、すでに冬鳥が飛来している時期に入っているため、大池のカモをターゲットに投擲場周りから観察をスタートしました。排水門の方を目視するとコンクリートブロックの上に点々と見える生きものの集団あり。コガモの群れが休息しているのかと双眼鏡で見てみると、ミシシッピアカミミガメの甲羅干しでした。久しぶりの晴れをカメたちも待ち望んでいたのでしょう。修景池付近の大池に来ると、カルガモのそばに明らかに小さなカモが4羽、双眼鏡で確認すると今度はコガモでした。(カルガモの子ではなく、種の名前です)今シーズン初確認です。カルガモと比べると大きさの違いが分かりやすいですね。コガモの集団の近くには、ハシビロガモ1羽とオオバン3羽がいました。両種ともコガモ同様に冬期の新横浜公園でよく見られる鳥です。

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コガモとカルガモ(右手前)


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ハシビロガモ  名前の通り嘴(くちばし)が幅広くわかりやすいですね。

 

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黒い体に白い額のオオバン 今年もやってきました。

  

 カモやオオバンを観察してまもなく、越流堤の水位計の上にチョウゲンボウを見つけました。ちょうど捕らえた獲物を食べており、よく見ると大きなバッタでした。今の時期、堤防の天端(てんば)や草地でトノサマバッタが多いので、おそらくトノサマバッタかと思われます。

 

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バッタを食べるチョウゲンボウ

  

 暑さも落ち着き、ようやく秋らしい気温になってきました。公園内を散歩しているとサクラなどの色づいた落ち葉や「キィー キィー キィー」というモズの高鳴きなど生きものからも秋が感じられるようになってきました。ぜひ、みなさんも新横浜公園の秋を探してみてください。

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