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新横浜公園生き物観察日記(25)
2008/06/04
 
オオヨシキリが北側園地のアシ原で鳴いています

★ 写真  オオヨシキリが北側園地のアシ原で鳴いています。
撮影日時: 平成20年度5月30日
場  所: 新横浜公園北側園地

オオヨシキリ(スズメ目ウグイス科)が鳴いています。枯れた葦の先で大きな声で鳴いています。繁殖のために自分の縄張りを主張しているのだそうですが、ウグイスと同じ科とは思えないようなだみ声です。繁殖のために飛来する夏鳥で、俳句の夏の季語でもあります。枯れた葦に止まっている印象が強く冬鳥かと思っていました。

でも、縄張り争いで、大声で鳴きあうオオヨシキリの声は遠くまで届きます。病身の平手造酒(ひらてみき)にはこたえたかも知れません。

三波春夫の歌った「大利根無情」♪利根の川風 よしきりの 声がつめたく身をせめる?、は江戸時代のやくざの縄張り争いの話「天保水滸伝」のいち情景です。今は講談、浪曲なぞ聞くこともありませんが、大親分笹川繁造と飯岡助五郎が大利根河原で決闘し、剣豪「平手造酒」は笹川繁造の用心棒ですが、病気持で助太刀に行く途中で倒れてしまう。そんな筋書きだったように思います。映画「座頭市」シリーズでは、勝新太郎の座頭市に斬られてしまいますが。

オオヨシキリの縄張り争いもかなり激しく大立ち回りもあるようですが、血を流すことはないようです。鳴いて血を吐くのはホトトギスですよね。

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