新横浜公園生きもの観察日記299

観察日 : 2018年 11月12日(月)

場 所 : 越流堤水位計付近、大池、園内水路周辺

生きもの: ノスリ、ハクセキレイ、オカヨシガモ、ハシビロガモ、アオスジアゲハ(卵)

記事作成: 横山大将(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

 

 日に日に気温が下がり、冬がもうすぐそこまで来ていると実感する今日この頃、皆さんは体調を崩されてはいないでしょうか?私は、風邪をひいて、喉をやられてしまいました。久々に声が出ないレベルまできてしまいました。イベントでの解説もあるので、早く治さねば・・・。

 

 さて、今回は気温が上がらず、昆虫たちが出てきていなかったので、鳥類を中心に観察してみました。まずは大池の周りを歩いてみようと思い、フェンス沿いをゆっくりと見て回っていると、数人の観察者の方々が大砲のような大きなレンズを付けたカメラで何か遠くの写真を撮っていました。そこで私も邪魔にならない場所から同じ地点を見てみました。すると、越流堤にある水位計の上に猛禽類の仲間がとまっていました!

DSCF3757.jpgノスリ

 

 「トビかな?」と思いましたが、後で調べてみると「ノスリ」でした。ノスリは翼を広げると約140cmにもなるタカの仲間です。肉食で昆虫類から爬虫類、小型の哺乳類まで様々なものを食べます。タカの仲間ではありますが、鷹狩(タカを訓練して行う狩猟)には向いておらず、そのため奈良時代には「クソトビ」と呼ばれていたんだとか。何ともひどい呼び名ですね・・・。ともかく、人生初ノスリ撮影成功です!ちょこっとだけ奮発して、良いカメラを買った甲斐がありました。

 

 ノスリの後は、大池に飛来しているカモ類を観察です。とはいっても、他の号で紹介しているカモばかりで、特別変わったものはいませんでした。ですが、いつ見ても鳥の羽はキレイなもので、ついつい見入ってしまいました。

DSCF3749.jpgハシビロガモ

DSCF3776.jpgオカヨシガモ

 

 カモも見られたし、他に何か小ネタ的なものがないかと思い、大池を後に草地を歩いてみました。すると、クスノキの根元近くから出ている赤い新芽に、黄色いツブツブがいくつかあるのが目に留まりました。アオスジアゲハの卵です。

DSCF3765.jpgアオスジアゲハの卵(小写真は別日に確認した成虫)

 

 最後の最後で、昆虫(の卵)を見ることができました。しかし、11月も半ばですが、アオスジアゲハの越冬形態は(さなぎ)なので、そろそろ終齢幼虫あるいは蛹そのものが見つかってもよい頃と思うのですが、この時点でまだ孵化してすらいないのは何故なのか?今年の夏の異常な暑さが関係しているのかもしれません(が、本当の原因はわかりません)。

 

 間もなく冬本番です。体調には充分に気を付けてフィールドワークをお楽しみ下さい!

2018ノスリほか場所.jpg