新横浜公園生きもの観察日記320

観察日 : 2019年 9月26日(木)

場 所 : 大池周辺

動 物 : ツマグロヒョウモン、ヒメアカタテハ

植 物 : コスモス、ヒガンバナ

記事作成: 横山大将(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

 

 日中の暑さも少し和らいできました。園内各所には、ヒガンバナが咲き始め、大池の周辺ではコスモスも色とりどりの花を咲かせています。

花.jpgきれいな花を咲かせたヒガンバナとコスモス

 

 その花々に、オレンジ系のチョウたちがやってきていたので、ゆっくり観察をしてみました。まず目の前に飛んできてくれたのは、ツマグロヒョウモンというタテハチョウの仲間です。

DSCF4229_ツマグロ♂.jpgツマグロヒョウモン(♂)

DSCF4238_ツマグロ♀.jpgツマグロヒョウモン(♀)

 

 ツマグロヒョウモンは、メスの(はね)の先端が黒くなるため、この名前があります。対してオスの翅は全体的に(ひょう)(もん)の柄があります。幼虫はパンジーやビオラといったスミレの仲間を食草とするため、都心部でも多く見られます。オスは、吸蜜をしつつ縄張りをもって、パートナーの当来を待ちます。運良くメスもやってきて、雄雌両方を見ることができました。

 

 よくよく見てみると、ツマグロヒョウモンに似ていますが、色合いが少々違うチョウも混じって飛んでいました。ヒメアカタテハです。

DSCF4233_ヒメアカタテハ.jpgヒメアカタテハ

 

 ヒメアカタテハは、成虫で越冬するタテハチョウの仲間で、幼虫はヨモギを食草とします。そのため、ツマグロヒョウモンと同様に、都心部でも比較的多く見られます。こちらを警戒しているのか、少し飛んでは止まり、また少し飛んでは止まりを繰り返し、様子をうかがっているようでした。

 

 これらの見分けができると観察がずっと楽しくなりますね。これから徐々に涼しくなってきます。体調を崩さないように注意して、フィールドワークをお楽しみください!

ツマグロヒョウモンほか場所.jpg