観察日 : 2017年 1月26日(木)

場 所 : 減勢池(大池)、草地広場

生きもの: ノスリ、ツグミ

記事作成: 阿部裕治(鶴見川流域ネットワーキング)

 今年は酉年ということで、もしかしたら珍しい鳥が観察できてしまうかも!と少し期待して観察しましたが、そうはうまくいかないものですね。それでもなんとか1月らしい日記をお送りしたいと思います。

 まずはノスリ。繁殖期は山地におり、非繁殖期に平地の開けた農耕地などに移動してくるため、新横浜公園周辺では、冬が近づくと飛んでいる姿、留まっているところをよく見かけるようになります。大きさはトビより小さく、カラスくらいの大きさで、ネズミを主食にしています。 

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ノスリ(タカ科)

 続いて冬鳥のツグミ。ツグミがやってくると冬が深まってきたなと感じます。冬鳥の中でも早く渡ってくるコガモなどは、9月には見られ始めますが、ツグミはそれよりやや遅く11~12月以降によく見かけるようになります。食料優先で移動してくるため、その年の果実や種子などの豊作、不作によって、時期は前後するようです。

 写真を撮影した草地広場を見渡して、ちょこちょこと進んではスクッと姿勢良く立ち止まっている、白い眉(眉斑)の目立つ鳥がいたらツグミです。たまに首をかしげるような仕草をしますが、餌となる土の中にいる虫などの音を聞くためにそのような行動をしていると言われています。

DSCN3559.jpgツグミ(ヒタキ科)

 最後は、亀の甲橋から望む富士山です。大山など丹沢山地の後ろに真っ白い富士山がたたずむ姿は、とても迫力があります。この日もきれいな富士山を見ることができました。

 ということで、生きものではない富士山が出てきてお分かりになったと思いますが、茄子はこの時期に公園の中にあるわけはなく、一富士二(タカ)(ツグミ)になりましたが、みなさま今年もどうぞよろしくお願いします。

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亀の甲橋から望む富士山

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観察日 : 2017年 1月24日(火)

場 所 : 園内水路

生きもの: ビワコカタカイガラモドキ

記事作成: 横山大将(鶴見川流域ネットワーキング)

  年が明け、寒い日が続いていますが、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか?私は、末端冷え性に悩まされる日々が続いています・・・。

 さて、新年1発目は、少し不思議な生きものに焦点を当ててみたいと思います。皆さんは、「カイガラムシ」という生きものをご存知でしょうか?ご存知でない方は、どのような生きものを想像するでしょうか。貝?虫?どっちつかずな名前ですが、この生きものは、植物に寄生して植物の師管液を吸って生活する、セミやカメムシに近いれっきとした半翅目の昆虫なのです。

 今回紹介するビワコカタカイガラモドキという種も、半翅目に分類されていますが、皆さんご存知のセミやカメムシとは異なる生活をしています。初齢幼虫に限っては脚があるものの、それ以降の幼虫、成虫は脚が消失してしまい、寄生植物であるアシやツルヨシの葉鞘裏に固着して動かないまま、その場で一生を過ごすのです。しかし、動かないままで越冬するため、冬場の小鳥たちにとっては貴重なタンパク源となっており、しばしばアシの葉鞘を器用に嘴で剥がし、捕食している場面を観察することができます。アシ原の方から「パキッ、パキッ」と枯れ草の茎を折るような音がしたら、小鳥がビワコカタカイガラモドキを捕食しているのかもしれません。ちなみに、名前に「ビワコ(琵琶湖)」と付いていますが、琵琶湖限定のレアな生きものではなく、関東を中心に広い範囲で見られます。

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ビワコカタカイガラモドキ(赤丸内)

 冬場の鳥のエサとして極めて重要なビワコカタカイガラモドキを含むカイガラムシ類ですが、知らず知らずのうちに良くも悪くも、我々人間の生活にも深く関わっています。日頃生活していて、気がついている方はどのくらいいるでしょうか?

 まず、悪い方面ですが、植物に寄生するため、農家の方々からすれば害虫となっており、果樹や野菜に損害を出すことがあります。次に良い方面では、カイガラムシの分泌物を原料に天然樹脂が作られ、レコード盤の材料になったり、ハム等の食品の着色料になったりしています。(虫の苦手な方、すみません。)そんな理由から、海外では、このカイガラムシを養殖しているというから驚きです。

  とにもかくにも、自然界では冬場の鳥たちの命をつなぎ、人間の世界ではところによっては大切に育てられ、我々の生活と密に関わっている、多くの生きものを支える小さな小さな変わった生きものを知ってもらえたでしょうか?カイガラムシの仲間は日本に約400種いると言われており、公園でも多くの種類を見ることができます。きれいなものも多くいます。暖かくなったら探しに行かれてみてはいかがでしょうか?

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ビワコカタカイガラモドキを見つけたアシ原   (アシの葉鞘を剥がすと見つかるかも?)

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   1月9日(月祝)に、新横浜公園草地広場にて「凧揚げの日」を開催しました。毎年、このイベントはお天気に恵まれ、たくさんの方にご参加いただいていたのですが、当日はまさかの朝から雨模様。一時は開催も危ぶまれましたが、天気の回復を信じ、相模凧(大凧)揚げ体験のみを中止して、他は予定通り開催しました。

 あいにくの天気にも関わらず、凧作りには早速ご家族連れの方が。日産スタジアム運営ボランティアの皆さんが用意してくれた凧に、思い思いに絵を描き、凧を完成させていきます。

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手作り凧だけではなく、持込みの凧も、風を受けてよく揚がっています。

ボランティアさんから凧揚げのコツを聞いて、「ほら、よく揚がるようになったよ!」

2雨凧揚げ.jpg

当日は凧揚げのほかに、昔遊びコーナーも用意。けん玉や竹ぽっくり、竹とんぼ、コマ回し、羽子板などの色々な遊び道具がありました。

ボランティアさんから竹とんぼの飛ばし方を教わっています。

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親子で竹ぽっくり。色々な遊び道具があるので、どれから遊ぼうか迷っちゃう?

4昔遊び竹ポックリ.jpg

お昼過ぎからようやく晴れ間がでてきました!やはり青空に揚がる凧は気持ちがいいですね。たくさんの凧が風を受けて大空に揚がっていました。

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今回もたくさんの方にご参加いただきありがとうございました。

新横浜公園では、他にも季節を感じられる様々なイベントを開催しています。

またぜひ遊びに来てください。お待ちしています。

新年のご挨拶

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新年あけましておめでとうございます。

日産スタジアムから見える富士山です。

富士山1.jpg事務所前門松.jpg

昨年も、多くの皆様にご来園いただき誠にありがとうございました。

2017年も新横浜公園(日産スタジアム)は、安全・安心を最優先に、「笑顔あふれる公園(スタジアム)」を目指し、皆様に親しんでいただける公園となるよう、スタッフ一同力を合わせて管理運営を行います。今後ともよろしくお願いいたします。

皆様のご健康とご多幸をお祈りし、新年のご挨拶といたします。

観察日 : 2016年 12月9日(金)

場 所 : 大池

生きもの: オギ、アシ、コガモ、ミコアイサ

記事作成: 阿部裕治(鶴見川流域ネットワーキング)

  鳥の紹介が多かったので、今月は植物を紹介します。今日は風がとても強く、綿毛の種子がたくさん飛んでいました。その多くはオギの種子。オギは、水辺に生える大型のイネ科植物で9月頃になると銀色の穂をつけます。英名ではamur silver grassといいます。特徴をとらえていて分かりやすいですね。漢字では、「荻」と書き、成り立ちについてはよく分かりませんが、オギの穂が、獣の毛が火をふくように見えることからそうあてられたのかなと想像してしまいます。ススキとよく似ていますが、オギは、湿った場所に一面に生え、穂が銀色であるのに対し、ススキは、湿ったところには見られず、株立ち、穂が黄色っぽく見えることなどで見分けることができます。

  アシも水辺を代表する植物でイネの仲間。オギよりも水辺に近い場所に見られ、穂はくすんだ色合いです。アシを利用した身近なものは、夏にホームセンターでよくみる葦簀(よしず)。アシの茎を束ねて作った葦舟は、最も原始的な舟とされています。

 冬の川辺は、本来、こういったオギやアシが枯れて茶色い風景が見られますが、近年、緑になっている場所も増えてきました。鶴見川ではこの多くはネズミホソムギという外来のイネ科の牧草です。冬は青々として、5月に開花するのですが、花粉症の原因となります。気になる方はこの時期の川辺近くの散策はご注意ください。

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 来年は酉年ですので、少しだけ鳥の紹介も。常連ながら紹介できていなかったコガモは、9月下旬から見られはじめ、5月上旬まで観察することができます。日本では最も小さいカモの仲間です。ミコアイサは、コガモよりやや大きいカモの仲間で同じく冬鳥。この場所ではほとんど見たことがなかったため、うれしい確認でしたが、メス1羽だったため、仲間はどこに行ったのかちょっと気になりました。オスは、パンダのような模様をしているので、パンダガモと呼ばれたりもしています。新年1月はいい鳥ネタがご紹介できればいいなと思っています。

コガモ.jpgミコアイサ.jpg

ミコアイサなど場所.jpg

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