5月に小机小学校2年生の皆さんに植え付けてもらったサツマイモ・サトイモはすくすくと育っています。
7月10日(月)は、食育体験3回目の授業でした。今回は、大きく成長した、サツマイモのつるをひっくり返す「つる返し」を行いました。サツマイモのつるは、地面に触れていると、葉が出ている「節」といわれる部分から根が出てきます。この根を放っておくと、やがて成長して小芋の数が多くなり、もともと予定していた根元のお芋に、十分な栄養が行き渡らなくなってしまい、いいサツマイモができなくなってしまいます。小机小学校のみなさんが植えたお芋がさらに大きく成長するために、うねの外に出たつるをうねの上に返す作業を行いました。
つる返しをした後は、より大きく育つようにサツマイモ・サトイモの周りに生えた雑草たちを抜きました。作業としては地道な作業ですが、収穫までの苦労を体験することで、「食」の大切さを感じてもらいました。
最後にお水をあげて、記念撮影を行いました。
今回も公園スタッフだけでなく、日産スタジアム運営ボランティアの方々にご協力いただきました。ありがとうございました。
そして、小机小学校2年生の皆さん、暑い中お疲れ様でした。次回はいよいよ収穫です。秋を楽しみに待ちましょう!

日産スタジアムの芝生は普段一般の方は立ち入ることができませんが、今回特別に日産スタジアムの芝生を体験できるツアーを開催しました。
当日参加者は、西ゲートからスタジアム内に入り、スタンドのVIP席で日産スタジアムのグリーンキーパーのお話しを聞いた後、普段入ることができない記者会見場や特別観覧席(スカイラウンジ)、選手ロッカールームを見学しました。

その後ピッチ体験。入場の際には、実際の選手同様に、FIFAアンセムに合わせて、選手になったような気分を楽しみました。
芝生の上では、記念撮影や、サッカー・ラグビーのボールを蹴っていました。

参加者の方々からは、「芝生気持ちよかったです」「とてもおもしろかったです」「ふわふわだった」などの感想をいただきました。
今後も日産スタジアムで楽しんでいただける企画を考えていきます。
HP・メールマガジン等でお知らせしますので、ぜひご参加ください。
観察日 : 2017年 6月29日(木)
場 所 : 園内水路
生きもの: セマダラコガネ、キイロテントウ、クワカミキリ
記事作成: 横山大将(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
今日は天気予報では雨の予想でしたが、良い方に転び、快晴とまではいかないまでも、昆虫を観察するにはちょうどいいくらいの気候となりました。今回は、甲虫の仲間を紹介していきたいと思います。
まずは、皆さんご存じコガネムシとテントウムシの仲間。セマダラコガネとキイロテントウです。セマダラコガネは、名前のとおり、前翅全体にまだら状の模様が入るのが特徴です。写真のような茶色っぽいタイプと黒色のタイプがあります。キイロテントウは、こちらも名前のとおり前翅が黄色で、ナナホシテントウのような模様が入らないのが特徴です。見た目そのままの名前がつけられているため、はじめてこの2種を知った時は、「なんて適当な名前なんだ・・・。」と思ったものですが、多くの昆虫を知り、やたらと長い名前の昆虫が多いことを学んだ今では、「シンプルイズベスト」の一言に尽きます。生きものと関わっていく、またそのようなイベントを行っていく上で、名前の覚えやすさは大変重要だと痛感しました。
セマダラコガネ
キイロテントウ
さて、少し脱線してしまいましたが、上記に関連して、食草の名前がそのままその昆虫の名前の由来になっているものが多くいます。甲虫の中ではカミキリムシ類はそういった名前を持つ種が多いと思います。
今回紹介するのは、クワカミキリです。名前のとおり、クワの生木やその新芽を食草としている中型のカミキリムシです。新横浜公園内にはクワの木が多く見られます。今回もネタ探しをしている最中に近くにあったクワの枝に目を向けると、樹皮を食いちぎった痕が!「もしや・・・。」その枝先に視線を持っていくと、「やっぱり!」いました。クワカミキリ。しかも40mm超え(この種ではほぼ最大サイズかと思います)。久々に見つけたので、年甲斐もなく公園の隅で小さくガッツポーズを決めてしまいました。
これから夏本番。昆虫たちが最も賑やかになる季節です。ぜひ、新横浜公園に昆虫観察をしに来てみて下さい。もしかしたら、珍しい昆虫たちに出会えるかもしれませんよ!(熱中症対策は万全に。倒れると後が辛いですよ!)
クワカミキリ
クワの枝にあった食痕

観察日 : 2017年 6月22日(木)
場 所 : 園内水路
生きもの: キマダラセセリ、アオスジアゲハ
記事作成: 横山大将(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
どんよりした天気が続いています。こんな天気が続くと、なかなか昆虫たちに出会えません。特にチョウやトンボといった飛翔昆虫は雨が降るとなかなか出てきません。しかし、少しの晴れ間にどこからか顔を覗かせることがあります。今回はそのような状況で見られたチョウを2種、ご紹介したいと思います。
チョウといっても、アゲハチョウの仲間のように綺麗なものもいれば、非常に地味でガの仲間のようなものもいます。下の写真はその「地味」なチョウの仲間、セセリチョウの1種で、キマダラセセリと言います。茶色ベースに黄色のまだら模様の翅が特徴的です。飛んでいる姿も静止している姿もガそのもので、自然観察界などでは「うわ、ガだ・・・。」と残念がられることもしばしばです。しかし、よく見てみるとなんとも言えない魅力のあるチョウでもあり、「この渋さがたまらない!」というマニアックなファンがいたりもします。みなさんは、どちらの印象をお持ちになったでしょうか?(ちなみに筆者は後者です。)
キマダラセセリ
続いては、「綺麗な」アゲハチョウの仲間で、アオスジアゲハです。黒ベースの翅に水色の模様と、赤い小さな斑点が入るのが特徴です。公園や水辺など、広い範囲で見られるため、目にしたことのある方も多いのではないでしょうか?
さて、このアオスジアゲハ、他のアゲハチョウと体の作りに大きな違いがあるのですがどこだと思いますか?実は、多種に比べて口(口吻)が極端に短いのです。そのため、他のアゲハチョウが蜜を吸うユリのような花弁の長い花の蜜を吸うことができず、ハチやハナアブが蜜を吸うヤブガラシやヒメジョオンといった花の蜜を吸いに来ます。観察する時は、このような植物を見つけるのがポイントです。
アオスジアゲハ

観察日 : 2017年 6月13日(火)
場 所 : 減勢地(大池)
生きもの: カルガモ、アマサギ
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
気づけばもう6月も半ば。あっという間に夏がやってきますね。冬の間、大池はカモの仲間でとてもにぎわっていましたが、そのほとんどは、繁殖のため北の地域へ渡っていきました。残っているのは、国内でも繁殖するカルガモです。この時期になるとヒナを連れているカルガモ親子の姿をテレビでも目にしますね。大池にいたカルガモは、2羽のヒナと水面に広がるヒシを食べるのに夢中の様子でした。ヒシにはジュンサイハムシもたくさんついていたので、一緒に食べていると思われます。草地の中などに草で皿状の巣を作り、10個ほど卵を産むようです。
このカルガモは産卵数が少ないのか、うまく孵化できなかったり、外敵におそわれてしまったりしたのか、ヒナが2羽しか確認できませんでした。元気に大きく育ってほしいですね。
カルガモ
遠目では常連のコサギかなと思いましたが、双眼鏡で見てみるとアマサギでした。夏鳥で、繁殖のために渡来し、湿地や草地等でバッタなどの昆虫やカエルを好んで食べます。1羽は、頭から胸にかけてオレンジ色でしたが、もう1羽は、額だけオレンジ色でした。夏羽に換羽中なのか若鳥でしょうか。
6月3日(土)に実施した第1回生きもの観察会では、残念ながらオオヨシキリを見ることができませんでしたが、この日は水路のアシ原で「ギョギョシ、ギョギョシ」とさえずりを聴くことができました。頑張ってメスを呼んで繁殖してほしいです。写真もねばったのですが、アシ原の中からなかなか出てこず、雨が強くなってきたため断念しました。夏場は、冬に比べると観察できる鳥の種数が減りますが、こういった夏鳥などとの出会いが楽しいです。
アマサギ
