令和5年11月18日(土)に「日産スタジアムサイクルパークフェスティバル」が開催されます。このイベントは日産スタジアムを発着として新横浜公園の特設コースを走る自転車レースです。日産スタジアムと新横浜公園内を会場とした市民向け自転車レースは一年に一度だけしか開催されない、まさにお祭りです。

今回、当日のレースだけでなく、日産スタジアム周辺のサイクリングも楽しんでいただきたいと思い、日産スタジアム・新横浜公園スタッフが鶴見川沿いのサイクリングをレポートします。

 

<手書きMAP>

20231115-1map.jpg

距離:約58㎞(往復)

獲得標高:470m

移動時間:約3時間(平均時速19km/h)

所要時間:約5時間

 

日産スタジアムのある新横浜公園は、鶴見川の遊水地ということをご存じでしょうか。台風など降雨で増水した鶴見川の水が町へ流れ出ることなく公園内に貯めることができる様になっています。そんな、鶴見川と縁の深い日産スタジアムから鶴見川の源流まで日産スタジアムスタッフがサイクリングをしてきました。

 20231115-2.jpg

スタートはもちろん日産スタジアム。この日はウエディングフォトの撮影をおこなっていました。澄み渡った青空の下、絶好の撮影日和。どうぞ末永くお幸せに!

スタート前にトイレを済ませ、携行品やボトルの水分確認、今一度愛車のチェックを済ませ、いよいよ出発します。今回のルートですが、往路はできるだけ川沿いを走りたいと思います。

20231115-3.jpg

日産スタジアム目の前の幹線道路「新横浜元石川線」を第三京浜インターチェンジ方面へ進みます。

 

20231115-4.jpg

公園の上を通過して、すぐに「多目的遊水地」の交差点があるのでテニスコート脇のサイクリングロードへ入ります。多目的遊水地は先ほどの説明の通りです。ちなみに鶴見川についてもっと深く知りたい方はサイクリングロードの道を挟んで向かいにある「鶴見川流域センター」へお立ち寄りください。鶴見川の生物や地域の歴史など学べます。

20231115-5.jpg

サイクリングロードは歩行者優先です。ランナーやお散歩の方も多いのでスピードの出しすぎには注意しましょう。

見通しが良く路面も凹凸が少なく、走りやすい道が続きます。

 20231115-6.jpg

この日は空気が澄んでいて大山のある丹沢山系と富士山がよく見えました。富士山が綺麗に見えると得した気分になります。

20231115-7.jpg

鴨居駅周辺です。河口から18.1km地点の鴨池橋を渡り左岸側に行きます。ちなみに、河口に向かって右側が「右岸」、左側が「左岸」です。左岸、さがん、サガン・・・。左岸を走るときはグリーンジャージを着た一流選手になった気分ですが、スピードはグルペットです。

この先は基本的に左手に川を見る左岸を進みます。分岐点で迷ったら本流と思われる川幅の広い方の左岸を選んでください。

途中で橋の下をくぐる「アンダーパス」をいくつか抜けて進みます。

20231115-8.jpg

川沿いの道には所々に河口までの距離が記載された標識があるので参考にしてください。

20231115-9.jpg

市ケ尾高校の裏に親水広場があります。昔ここで生き物観察をしたことがあるのですが、アユを見つけることができました。

20231115-10.jpg
すぐ目の前をコイが気持ちよさそうに泳いでいました。

さて、ここでちょっとだけ川から離れて寄り道します。

 

20231115-11.jpg

市ケ尾高校の正門前の横断歩道を渡りそのまま直進して突き当りを左折します。

20231115-12.jpg

道なりに少し進むと右手に「稲荷前古墳群」があります。

20231115-13.jpg

駐車場にある看板です。

20231115-14.jpg

古墳と言われなければただの丘と勘違いしそうです。

20231115-15.jpg

4世紀から7世紀頃のお墓ということなので、およそ1300年以上の時間が流れているということになります。

20231115-16.jpg

古墳からは大山・丹沢山系が一望できます。中央には富士山の頭が少し見えています。昔の人がここを選んだ理由がなんとなく分かる気がします。

古墳からは鉄器や管玉など出土しているとのことで、一部の考察では写真に写る大山まで玉に使用する石を取りに行ったのではと言われています。丹沢山系は海底から隆起した山で、海底で堆積した火山灰が圧縮された緑色の石「緑色凝灰岩 (グリーンタフ)」が多く取れます。緑色の綺麗な石は宝石にちょうど良さそうだなと納得します。そうすると、昔の人もすぐ近くを通る「246号線・大山街道」を何日もかけて歩いたのかもしれませんね。

20231115-17.jpg

古墳に別れを告げて、古墳を後ろに見て右側に道なりに少し進むと「横浜市くろがね青少年野外活動センター」があります。写真の階段は自転車では登りづらいので一旦通り越してすぐ右折すると自転車でセンターに入れます。

20231115-18.jpg

この施設は青少年の体験施設であり、野外炊事や集団宿泊などができる施設です。家族で参加できるキャンプイベント等開催しています。この場所は旧鉄(くろがね)小学校の跡地を利用されています。街中の喧騒から離れ、自然のゆったりした空気が流れる空間が魅力です。春になると卒業生が桜を見に訪れます。

イベント時は難しい場合がありますが、サイクルスポットとしてトイレの使用や水分補給ができます。施設の受付で声をかけてから使用させてもらいましょう。サイクルラックもありますが、この日は寝袋の物干しとして使用されていました(笑)。

20231115-19.jpg
野外活動センターを出て道なりに進むと早口言葉の様なバス停があります。「上鉄鴨志田口(かみくろがねかもしだぐち)」です。ちなみに古墳群から野外活動センターの間に「下鉄黒須田口(しもくろがねくろすだぐち)」というバス停もあります。両方のバス停を交互に3回早口で唱えるのも面白いですね。
20231115-20.jpg
この日はこのバス停の目の前にあるパン屋さん「プロローグ プレジール」で早目の補給をしました。テラス席があるので自転車乗りにはありがたいお店です。

パンだけでなく、パスタやピザといったイタリアンやケーキもあり、いつもどれにしようか迷ってしまいます。この日はフィッシュフライを挟んだパンとキノコのホワイトソースが入ったパンをいただきました。とても美味しかったです。

20231115-21.jpg
寄り道が済んだらまた川沿いの道に戻ります。12号横浜上麻生道路に沿うように鶴見川が流れていますのでさほど迷わず見つけることができると思います。
20231115-22.jpg
しばらく進むと、少し分かりにくい分岐点があります。合流点親水広場。右手は麻生川。鶴見川は左手です。
20231115-23.jpg
左手の本流沿いに進みます。しばらく細い道となりますのでスピードに注意しましょう。

20231115-24.jpg

鶴川駅近くの「大正橋」は右岸が行き止まりです。左岸がアンダーパスになっているので左岸を進みます。

20231115-25.jpg

鎌倉街道を横切ります。写真の縦の通りが鎌倉街道です。

20231115-26.jpg

上流を見て鎌倉街道を左手に進むと「町田リス園」があります。うちの子どもが小さい時に一度行ったことがありますが、とにかく可愛いリスがたくさんいて、とても楽しかった記憶があります。

 

20231115-27.jpg

思い出したように標識を発見。河口から35.5km地点でした。全長が約42.5kmなので源流まで約7kmとなります。

20231115-28.jpg

整備の行き届いた綺麗な道が続きます。

この先に鎧堰(よろいづか)水辺の広場があります。この場所は農業用水の取水堰の跡地で地域の親水のシンボルとなっている様です。「よろい」という地名も近くをはしる鎌倉街道と関係があるのでしょうか。鎧を着て馬に乗り鎌倉に出向く武者行列を思い浮かべました。わたしも鉄の愛馬をゆるゆると進めます。

20231115-29.jpg
車道が横切る箇所ごとに「バイク侵入禁止」の車止めがあります。かなりの頻度で出会うので、横切る自動車だけでなく車止めにも注意しましょう。

20231115-30.jpg

この付近はフェンスが無く親水広場みたいです。上流域に来たんだという実感がわきます。

20231115-31.jpg

宮川橋から先は工事中のため、右折して車道を進みます。

20231115-32.jpg

「図師」の交差点を左折して、57号芝溝街道を進みます。

20231115-33.jpg

少し進むと「図師大橋」の交差点に着きます。王道のルートだとここを右折して車道を登っていくルートですが、極力川沿いを進むため、右に横断してから再び芝溝街道を直進します。

20231115-34.jpg

すぐにスーパーがあるので通り過ぎたら右折します。

20231115-35.jpg

川沿いです。道なりに進みます。

20231115-36.jpg

突き当りの通り「さくら通り」に出たら左折してすぐ右折したいのですが、横断歩道がなさそうなので一度右折して交差点に出て横断歩道を渡って戻ってきます。

20231115-37.jpg

先ほど出てきた道を過ぎて坂の上り際を右に入ります。

この後、右側に細い道がありましたが「階段かもしれないなぁ・・・」と思い、道なりを見ると坂の気配が。ここまで坂らしい坂が無かったため、急にスイッチが入り「やっぱり坂が好き」とクライマーでもないのに坂にアタック。

20231115-38.jpg

なかなかの傾斜をふらふらしながらなんとか登り切りました。坂を登り切った時に思うのは「やっぱり坂はきつい・・・。けど、何か気分がいいよね!」

20231115-39.jpg

登り切ったら。下ります。突き当り一つ前を右折します(突き当りを右折でも大丈夫です)。

20231115-40.jpg

道なりに進むと突き当りが・・・川です。

20231115-41.jpg

コサギを発見。

20231115-42.jpg

この付近は蓮田が有名の様です。今度シーズンに見に来てみようと思います。

20231115-43.jpg

鳥居が見える直進方向に進みます。

20231115-44.jpg

交差点を右折します。

20231115-45.jpg

道なりに進み通りに出たら右折します。

20231115-46.jpg

すぐに横断歩道があるので渡ります。

20231115-47.jpg

横断歩道を渡ると目の前に川があります。川を右手に道なりに進みます。

 

突き当りを左折します。

20231115-48.jpg

少し進んで左折します。この辺りは道が狭く分かりにくいですが、迷ったら「小山田(おやまだ)小学校」を目指しましょう。

20231115-49.jpg

鶴見川の標識を発見。

20231115-50.jpg

通りに出たら目の前が「小山田小学校」です。左折して通りを進みます。左手に公園が見えるので左折します。

この公園は上小山田みつやせせらぎ公園といって、調整池としての役割があるそうです。新横浜公園と同じですね。

20231115-51.jpg

公園の脇を左折したらすぐ右手に緑道があります。この道も川のにおいがするので進みます。写真の左側は市民団体が地域在来種のノカンゾウ・ヤブカンゾウを育成しているとのこと、見ごろは6~7月頃だそうです。

写真は撮れませんでしたが、この先で左側に調整池に流れ込むせせらぎが流れています。

20231115-52.jpg

緑道はすぐに終わるので通りに戻り左折します。

20231115-53.jpg

突き当りがバス停になっているので斜め右方向へ進みます。

20231115-54.jpg

とても綺麗な里山の風景が広がっていました。

20231115-55.jpg

道の左手に急にトイレが現れます。このバイオトイレが見えたらゴールです。

20231115-56.jpg

トイレの10m位先右手に「鶴見川源流の泉」があります。目印の看板です(この角度は今までの進路と逆側、上流側からです)。

20231115-57.jpg

これが源流の泉です。

20231115-58.jpg

水が湧き出ている様子が良く分かります。1日で約1,300トンの水が湧き出ているそうです。

20231115-59.jpg

今まで走っていた道の側溝が鶴見川でした。

20231115-60.jpg

河口付近では船が行き交う大きな川ですが、たった42.5㎞でこれほど風景が変わるというのは驚きです。それだけ流域が広く支流が多いということなのでしょうか。

流域の山々に降った雨が山に保水され、徐々に湧き出た清水が集まり川となり、様々な旅を経て海に注ぎます。川は山と海を繋ぎ、海水は雲を作り、雲は雨を降らします。水は自然の中で大きな循環をしていることは教科書で学びますが、自分の足でその場所を訪れ目にして体感することで、実感が沸きます。私が飲んだボトルの水は、私が流した額の汗は、私の体を構成する水分は、ひょっとしたら以前この川を流れたことがあるかもしれません。自然との一体感を得られるところも自転車の魅力と私は感じています。

20231115-61.jpg

公道で行ける源流はここまでと思われます。私有地への立ち入り注意の看板がありました。話し声なども迷惑にならないように注意しましょう。

清流に心が洗われたら帰路につきます。帰りは川沿い縛りを解除して幹線道路を走行します。

源流の泉前の155号町田平山八王子線を下ります。

往路で通った「図師大橋」の交差点に突き当たったら左折して57号芝溝街道をひたすら進みます。

鶴川の駅前付近から3号鶴川街道に合流します。そのまま道なりに進みます。

 

20231115-62.jpg

緩い坂を少し登っていくと「上麻生」の交差点が見えます。

20231115-63.jpg

この交差点を右折して12号横浜上麻生道路に入ります。

右折しないで直進すると「柿生駅」の前に出ますので柿生まで行ったら戻ってください。

この後はしばらく道なりです。市ケ尾高校の前を通り、246号線に続き東名高速の下を横切ります。

東名高速の下を横切ったら登り坂で丘を越えます。丘越えの道は池辺市ケ尾線です。

 

20231115-64.jpg

丘を越えて下り切って少し進むと再び12号横浜上麻生道路の標識が見つかります。

20231115-65.jpg

「津田中学校入口」の交差点を左折します。

20231115-66.jpg

少し進むと「第三京浜」の標識が見つかります。

20231115-67.jpg

「梅田橋」の交差点を左折して140号緑産業道路に入ります。

20231115-68.jpg

「第三京浜入口」の交差点を右折します。

20231115-69.jpg

第三京浜インターチェンジをくぐると鶴見川が現れます。奥には日産スタジアムも見えます。

20231115-70.jpg

ゴールは目前。今日の走りを名残惜しむように左折して川沿いを進みます。

20231115-71.jpg

再び標識を発見。河口から14.5km地点です。川幅もかなり広くなっています。

20231115-72.jpg

「亀の子橋」を右折して橋を渡ります。この時は橋の歩道をゆっくり通ります。

20231115-73.jpg

20231115-74.jpg

橋の上からは新横浜公園や日産スタジアムが一望できます。ただし見るときは停車してからにしましょう。

20231115-75.jpg

朝スタートした日産スタジアム東ゲート付近に戻ってきました。だいぶ日が傾いていました。明るいうちに戻ってくる様な計画を心掛けたいですね。

20231115-76.jpg

走行距離は約58㎞でした。

のんびり一日かけて走るにはちょうど良い距離かなと思います。一部の坂を回避したり、復路も川沿いを走行したりすれば、それほど難しくないルートですが初心者の方はソロを避けて誰かと一緒に走行することをお勧めします。

また、くれぐれも交通ルールを守り安全運転を心がけましょう。

〜新横浜公園ナチュラルガーデン ブログ〜    2023年10月

 

今年も第3駐車場の入り口では、ロータリーガーデンのシュウメイギクが真っ白な花を無数に咲かせています。

 ナチュラルガーデンブログ202310 (1).jpg

 

美しいブルーの花は、サルビア アズレアです。とても背が高くなるので、今年は7月に2度ほど切り戻しをしてみたところ、ちょうどいい高さで咲いてくれました。

 ナチュラルガーデンブログ202310 (2).jpg

 

ミユーレンベルギア カピラリスの穂もピンク色の霞のように、フワフワになってきましたよ。

左側がロータリーガーデン。右側はボーダーガーデンの様子です。

 ナチュラルガーデンブログ202310 (3).jpg

 

ワインディング パスには、新たに看板が設置されました。ガーデンの紹介や、植えてある主な植物の名前が載っています。また、今が見ごろである植物の紹介も載せています。いらした際にはぜひご利用ください。

 ナチュラルガーデンブログ202310 (4).jpg

 

ワインディング パスで、今花盛りなのは、アスター レディインブラックです。小さな花がびっしり咲いています。昨年は9月に咲いていたので、少し遅めのようです。

 ナチュラルガーデンブログ202310 (5).jpg

 

春にも咲いていたシモツケが、また花を咲かせています。左側がシモツケ ライムマウント(ワインディング パス)、左側はスクエア ガーデンに今年6月に植えたばかりのシモツケ ホワイトゴールドです。

 ナチュラルガーデンブログ202310 (6).jpg

 

暑かった夏が過ぎ、植物たちも少しほっとしたのか、生き生きしているように見えます。気持ちの良いこの季節、新横浜公園のガーデン巡りはいかがですか?

 ナチュラルガーデンブログ202310 (7).jpg

 記事作成:貝瀬洋子(studio nazuna)

生きもの観察日記

観察日 : 2023年 9月19日(火)、22日(金)、 28日(木)

場 所 : 第2運動広場北側、大池、バタフライガーデン付近

植 物 : ヒガンバナ、ハマカンゾウ、クズ

動 物 : ハラビロカマキリ、コムラサキ、コガモ、ウラナミシジミ

記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

 

 

狙っているのはハナムグリ?(9月19日)

 クヌギの幹を見上げると、ハナムグリの仲間が4匹。樹皮に頭を突っ込んで樹液を吸っていました。そして、すぐそばにはハラビロカマキリ。上体を起こしカマを上げ、戦闘態勢です。体表が堅くて滑りそうな甲虫もうまく狩ることができるのか、興味津々で観察します。ちょっとずつ忍び寄るハラビロカマキリ。そろそろ捕まえるかという距離で、カマキリはハナムグリの横を通過。あれ? すると、枝の裏側からチョウの羽ばたく翅(はね)が見えました。なるほど、最初からカマキリは裏側にいるコムラサキを狙っていたのですね。勝ったのはコムラサキ。すぐに飛び立ち、カマは振り下ろされることはありませんでした。

IMG_6338.jpg後ろから忍び寄るハラビロカマキリ

IMG_6344.jpg

狙われていたのはコムラサキでした。

IMG_6352.jpg獲物を逃したハラビロカマキリ

冬鳥到来(9月22日)

 9月が半ばを過ぎても30℃を超える毎日。今年は厳しい暑さが続きます。雨のち曇り予報で、暑さが少し落ち着き、雨があがったため、午後から公園に向かいました。日射しがなく、気温が2、3度低いだけでもかなり涼しく感じます。

 大池の上流側から観察スタート。ヨシゴイを期待して、双眼鏡でガマやアシの根元あたりを注意して探しますが姿はありません。水辺にアオサギと、飛びながら鳴くカワセミは確認することができました。大池を下流側へ。投てき場付近から排水門の方を見ると、コンクリートブロックの上で甲羅干しするアカミミガメと、カモが4羽。冬鳥のコガモでした。異例の暑さが続いていますが、遅れたりせず、この時期にしっかりと渡ってくるものですね。涼しくなるまでもう少しの辛抱!

IMG_6381.jpgIMG_6383.jpg

冬鳥のコガモが渡来

クズのオアシス(9月28日)

 ようやく暑さが収束してきたかという矢先の真夏日。寒暖差が体に堪えます。22日にコガモを観察した排水門の方を確認しますが、さすがにこの暑さでは、日向にはおらず、水際の木陰でも見つけられませんでした。立ち寄っただけだったのかもしれません。水辺にはほとんど鳥の姿はなく、大池の上流側へ。池沿いの草地にはヒガンバナがたくさん咲いていました。ハマカンゾウも咲いており、2ショットで撮影。赤とオレンジ、いい感じです。

 越流堤の方へのスロープは、柵がクズの緑のカーテン。例年、ここまで覆われていたか覚えていないのですが、多年草で根の長さは1.5mにも達するようですので、この暑さ、乾燥にも耐えられているのかと思いました。葉の陰には花が咲いていて、甘い香り。ウラナミシジミが吸蜜に訪れていました。まさにオアシスですね。

IMG_6567.jpg

ヒガンバナとハマカンゾウの2ショット

IMG_6570.jpg

柵がクズの緑のカーテン状態

IMG_6574.jpg

クズの花を吸蜜するウラナミシジミ

〜新横浜公園ナチュラルガーデン ブログ〜    2023年9月

 

今年の夏は、ひときわ暑さが厳しかったですね。9月に入り少しまとまった雨が降った後、ワインディング パスではゼフィランサス カリナータ(サフランモドキ)が一斉に咲きだしました。ヒガンバナ科タマスダレ属のこの花は、乾燥した時期の後に雨が降って球根が潤うと開花する性質があるため、レインリリーとも呼ばれています。

こちらは、9月11日にメンテナンスを行なった際、撮った写真です。

普段、花がない時は細い葉だけの地味な姿なので、メンテナンスをしてくださっているボランティアの方々もカヤツリグサと間違えそうになるのですが、可憐なピンクの花が咲いて、びっくりされていました。

 ナチュラルガーデンブログ202309 (1).jpg

9月22日のメンテナンスは、雨が降った後の曇り空でしたが、作業をしているとまだ蒸し暑く、メンテナンスをしてくださっている日産スタジアム運営ボランティア グリーン&クリーン部会のみなさんも、蚊に刺されたりして大変そうでした。夏の間に伸びたヤブガラシやコヒルガオを抜いたり、込み合って蒸れている植物の手入れをして、風通しを良くしたりしました。

ナチュラルガーデンブログ202309 (2).jpg

 

ボーダーガーデンでは、小さくて地味ですが、よく見ると可愛らしい青い花が咲いています。左側はキャットミント(ネペタ'シックスヒルズジャイアント')で、右側がフイリカリガネソウの花です。

ナチュラルガーデンブログ202309 (3).jpg

ロータリーガーデンでは、黄色いコレオプシスデージー フルムーンの間に植えたアオバナフジバカマのフワフワした花が咲いてきました。キク科の多年草で、セイヨウフジバカマとか、ミストフラワー、宿根アゲラタムなどと呼ばれることもあります。植えてから4年になりますが、少しずつ増えてきました。

ナチュラルガーデンブログ202309 (4).jpg 

 真っ白なシュウメイギクが咲き始め、ミューレンベルギア カピラリスのピンク色の穂も出てきました。秋の気配を感じますね。

 ナチュラルガーデンブログ202309 (5).jpg

 記事作成:貝瀬洋子(studio nazuna)

 


新横浜公園の中央広場、カツラの木が植わっている10個の花壇について、今までは年2回一年草の花苗の植替えを行ってきましたが、今年6月にナチュラルガーデンとして新たに生まれ変わりました。

 ナチュラルガーデンブログ202309 (6).jpg

 この度、いつも管理作業をお手伝いいただいている日産スタジアムボランティア グリーン&クリーン部会の方々のアイデアから「スクエアガーデン」という名称に決定しました。

 今後も公園を彩る花壇として、維持管理作業を行っていきます。引き続き情報発信していきますので、宜しくお願い致します。

 ナチュラルガーデンブログ202309 (7).jpg

観察日 : 2023年 8月8日(火)、22日(火)、 29日(火)

場 所 : 水路付近、第2運動広場北側、(鶴見川)

植 物 : ハマカンゾウ

動 物 : オオタカ、オオヤマトンボ、ツクツクボウシ、キアゲハ

記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

 

 

猛暑の観察(8月8日)

 鶴見川多目的遊水地の最上流部の堤防から、減勢池や大池の様子を観察していると、越流堤下流側の水位計に、カラスほどの大きさの鳥を発見。カラスとは少し違うなと感じ、撮った写真を確認するとオオタカでした。秋から春にかけて観察されることが多いですが、こんな暑い日に現れるとは、思いもよりませんでした。近くで撮影しようと、急ぎ足で大池沿いの園路を下流へ。そろそろカメラを向けようかと思っていたとき、バッと飛び立ってしまいました。最短距離でなくても、とりあえず撮っておけばよかったと後悔。今になっても判断が難しいものです。

IMG_5553.jpg

水位計にとまっていたオオタカ

 

 気をとり直して観察再開。セミの鳴き声は、アブラゼミ(ジリジリジリ...)の大合唱はピークを過ぎ、ツクツクボウシ(オーシンツクツク...)が多くなってきていました。特に水路沿いのヤナギで盛ん。目を凝らして探すも、薄暗くてなかなか見つからず。下草についていた幼虫の抜け殻だけは見つけることができました。よく見かけるアブラゼミの抜け殻に比べると、小さくスリムな体型。成虫を諦め、場所を移動しようとしたとき、近くの木からオーシンツクツク、オーシンツクツク...。ちょうど目の高さの幹に成虫がとまっており、難なく写真を撮ることができました。

 運が向いてきたのか、今度は隣の木の樹冠を見上げると、枝にとまっているオニヤンマ模様のトンボを見つけました。コヤマトンボとの見分けになる頭部の黄色線は見えませんでしたが、他の特徴からオオヤマトンボだと思われます。幼虫(ヤゴ)は、平地などの開放的な大きな池で2~3年過ごして羽化します。

IMG_5779.jpg

IMG_5635.jpg

ツクツクボウシの幼虫の抜け殻(上)と成虫(下)

IMG_5615.jpgIMG_5620.jpgオオヤマトンボと思われるトンボ

 逃してしまったオオタカのことがどうしても気になり、再び戻っていることを期待して、水位計や河川カメラ、川の距離杭などいそうな場所を度々確認するも姿はありません。

 新横浜公園から出て、鶴見川にも行ってみました。亀の甲橋から鶴見川の上流を目視。左の岸に生えているヤナギの枝に鳥がとまっているのに気づいて確認。いました!オオタカ。この暑さに堪えているのか、観察中はくちばしを開いて体温調整をしている様子でした。

IMG_5719.jpg亀の甲橋から鶴見川上流

IMG_5716.jpgくちばしを開き、暑そうなオオタカ

花盛り(8月22日、29日)

 この夏は、本当に暑い。雨が降らない。暑さや乾燥に強いハマカンゾウも7月中旬には葉が黄色くなりはじめていました。これはまずい。水やりを定期的に行ってなんとか回復させることができました。花のピークは、例年8月20日前後。今回は回復が遅れたこともあり、8月末に170輪ほどの花を咲かせてくれました。一方、育成地のハマカンゾウは木陰になっていることもあり、ほとんど水やりをしなくても無事でした。

 花の形はユリに似ており、何日も咲いているように思うかもしれませんが1日花。早朝に開花し、夕方にはしぼみます。つぼみがたくさんできるため、7月下旬から9月頃まで楽しめます。花色は、オレンジが普通ですが、赤みの強いものもあり、変化を見るのも面白いですね。

※ハマカンゾウは、暖地の海岸に分布しています。ヤブカンゾウ、ノカンゾウよりも環境の変化に強く、育成も容易であるため、多自然ガーデニングに適した種として活用しています。

IMG_5869.jpg

葉が黄色くなり始めていたハマカンゾウ

無事に花をつけてくれました。(8月22日)

IMG_5950.jpg育成地のハマカンゾウ(8月29日)

IMG_5879.jpg

IMG_5876.jpg

吸蜜しているキアゲハ(8月22日)

IMG_5956.jpg

赤みが強いハマカンゾウ(8月29日)

0925地図.jpg

前の5件 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11