「新横浜公園四季折々の生きもの観察会」(協賛:株式会社春秋商事)今年度の1回目を開催しました。

 この観察会は、鶴見川の多目的遊水地として水と緑が豊かな新横浜公園と生息する多種多様な生きものの理解を深めていただく機会として、年5回の開催を予定しています。

 今回は、公園内の大池から水を採取して水の中の小さな生きものを顕微鏡で観察します。「最近、園内では、スズメバチがでてきています。手で払おうとすると向かってきますので、急な動きをしないようにしてください。ハチを見つけたら知らせてください。」と講師のNPO法人鶴見川流域ネットワーキング(以下npoTRネット)の阿部さんが注意してくれました。雨が少し降っているので、突堤の高架下へ池の水の採取に向かいます。

  阿部さんが、ロート状のネットで微生物を集めやすくなっているプランクトンネットを使い、池の水を採取して、みなさんに顕微鏡で観察してもらいます。肉眼で見てみると小さな何かがウヨウヨ動いています。どんな微生物がいるのか期待が高まりますね。

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プランクトンネットで微生物を採集しました。

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  もう少し大きい生きものを採るには、投網を使ったりします。npoTRネットの横山さんから新横浜公園の池の中から採取した魚などの生きものの紹介をしてもらいました。オオクチバス、ブルーギル、ドジョウ、ヤゴ、モツゴ・・・たくさんいますね。さて、ドジョウのひげは何本あるでしょう?4本?6本?10本?正解は、10本です。

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華麗な投網

 

IMG_4163.jpgオオクチバス

 

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ブルーギル

 

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モツゴ 

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ドジョウ 

 

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ウチワヤンマのヤゴとテナガエビ

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コシアキトンボのヤゴ

 

 顕微鏡を使って観察しましょう。スライドガラスに池の水をスポイトで垂らしてカバーガラスで覆いました。みなさん慎重にやっています。覗いて反射鏡を調節しながら明るくなるのを確認したり、最初は苦戦していたようですが、コツをつかんで次々に生きものを見つけています。「これは何?」「ミジンコが大量にいる!」スマホでの撮影も成功しています。

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ケンミジンコの仲間、ゾウミジンコの仲間

 

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  ゾウミジンコの仲間(指を指したところには卵から孵った幼生がいます。)

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ケンミジンコの仲間と卵

 

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シダの仲間

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ノロ(大型のミジンコの仲間)を見つけてスマホで撮影

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サヤミドロの仲間

 

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フクロワムシの仲間

 

 微生物は、私たちの生活の身近なところでも大活躍しています。水再生センター(下水処理場)です。50年ほど前は(昭和40年代~50年代)、鶴見川は生活排水で泡が立っているような汚れた川でしたが、下水処理施設の整備が進み、アユも遡上するきれいな川になってきました。これからも生きものの観察を機会として、自然環境について考えていきましょう。

※下水処理場では、原生動物や細菌類などの微生物が大活躍して水をきれいにしているのです。

  最後に、ヘイケボタルを見せてもらいました。こちらも微生物を見つけたときのようにみなさん大喜びでした。阿部さんは18日の20時頃に4頭飛んでいるのを見たそうです。夜の新横浜公園の生きもの発見もおもしろそうですね。(次回「集まれ!カブトムシ 夏の夜の昆虫観察会」は夜開催です。)

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 なお、今回観察会のために特別に魚とりや水の採取を行なっており、普段は禁止となっております。また、公園内で捕まえた生きものは放してあげるなどの配慮をお願いいたします。

 ※ヘイケボタルは、新横浜公園の市民活動支援事業助成「新横浜公園ホタルプロジェクト」の活動で、今年は終齢幼虫を180匹放流しました。

観察日 : 2021年 6月21日(月)

場 所 : 大池周辺、水際突堤周辺

生きもの: チョウゲンボウ、コフキゾウムシ、コフキトンボ、アオダイショウ

記事作成: 横山 大将(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

 

 夏至。今日は一年の中で最も昼の時間が長い日です。梅雨の晴れ間で気温も高く、たくさんの生きものに出会えるチャンスでしたので、観察に出かけました。

 今回は、大池周辺から観察をスタートです。早速、越流堤に設置された水位計の上に鳥が2羽とまっているのが見えました!「チョウゲンボウ」です。

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ソーシャルディスタンス? チョウゲンボウ

 

 同一地点ではよくチョウゲンボウが観察されますが、1羽でいることが多いです。しかし今回は、少し距離を開けて2羽がとまっていました。向かって右側の個体は頭が灰色がかっているのでオスと思われます。向かって左の個体はメスでしょうか?こちらのカメラに気が付くと飛んで行ってしまいました。

 場所を移動して、今年の冬季から開放されている水際突堤にやってきました。隅のほうにクズが茂っていたので近づいて見てみると、葉の縁に緑色の小さな甲虫がくっついています。「コフキゾウムシ」です。

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クズの葉の色にそっくり コフキゾウムシ

 

 実際の体色は黒色なのですが、鱗片(りんぺん)(細かい鱗のようなもの)で覆われているので緑色に見えるそうです。この鱗片が粉を吹いているように見えたことから、"コフキ"ゾウムシと名づけられました。主食はクズやハギ等のマメ科植物の葉であるため、豆を栽培する農家の方からは煙たがられる存在でもあります。ですが、よ~く見るとエメラルドグリーンでとてもきれいなので、見つけた際は是非観察してみてくださいね!

 水際突堤の柵沿いに歩いていくと、大池の水面に出た枯れ枝の先に「コフキトンボ」がとまっていました。

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枯れ枝の先にとまるコフキトンボ(左:メス/右:オス)

 

  20分くらい観察していると、オスがメスの前にやってきて交尾の準備を始めました。ですがメスには見向きもされず、挙句の果てには別のトンボの邪魔が入りカップル成立とはなりませんでした。

 そろそろ撤収しようと思い、水際突堤の舗装された箇所に戻るとふと黒っぽいヒモが目に入りました。「こんなところにヒモなんか落ちてたかなぁ・・・?」と思い近づいてみると、なんと「アオダイショウ」でした。

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こんなところにヒモなんか落ちてたかなぁ・・・?

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ヒモじゃなくてヘビでした アオダイショウ

 

 新横浜周辺で見られるヘビの中で最もポピュラーな「アオダイショウ」。ヘビというと嫌われがちなイメージが強いですが、地域によっては、家に住み着くネズミを捕食してくれることから守り神として崇めている事もあります。今回見かけた個体はアオダイショウの中ではまだまだ中堅クラスの大きさで1mあるかないか、くらいでした。近づくと、茂みの中へと逃げていきました。アオダイショウ自身に毒はありませんが、つかんだり踏んだりすると嚙みついてくることがあるので、静かにその場から離れるようにしましょう。(生物多様性に配慮した公園の自然環境保全のため、基本的に駆除や捕獲はしません。)

 湿度・気温が高い日が続きます。熱中症等々、充分な対策をしたうえでフィールドワークを行ってください!

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 令和2年度は、コロナ禍のため麻生養護学校元石川分教室インターンシップ実習の受け入れを断念いたしましたが、今年度はコロナ感染防止対策をとり5月28日(金)に実施しました。

 インターンシップ実習の受入れ趣旨に賛同していただきましたサカタのタネグリーンサービス株式会社様より、花苗(マリーゴールド)約600ポットのご提供をいただき、新横浜公園中央広場10箇所の花壇に植えました。

 今回、日産スタジアム運営ボランティア(グリーン&クリーン部会)の方々に実習のお手伝いをいただきました。

生徒代表神谷さんからご挨拶をいただき実習をスタート

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2班に分かれてソーシャルディスタンスをとりながら花植え付け作業説明を実施しました

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生徒さん26人で、中央広場10か所の花壇に約600ポットのマリーゴールドを植えていただきました。

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植え付けが終わったら、生徒さん全員で花の水やりを行いました。

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こちらの生徒さんは、回転しながら水遣り作業。

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 綺麗に生徒さんに植え付けしていただきました

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2年前植え付けした苗木をカラスが抜いているのを発見したので、

ボランティアさんにカラス除けの糸を付けていただきました。

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 お手伝いいただいたボランティアさんに麻生養護学校の生徒さん全員で

お礼のご挨拶をしていただきました。

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看板を設置して麻生養護学校の協力を公園利用者の皆さまに周知

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 中央広場花壇に生徒さんが丁寧に植え付けてくださったマリーゴールドは、8月中旬から10月上旬には、苗木が約3~4倍に成長して見ごろを迎える予定です。

 また、新横浜公園には、他にもいろんな種類の花や樹木が植えられています。是非そちらも一緒にご覧になってください。

 次回の実習は、秋に行う予定です。

 麻生養護学校元石川分教室の皆さん、ありがとうございました。

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 新横浜公園メールマガジンにて4月9日(金)~8月13日(金)まで毎週金曜日配信予定の「オリンピックコラム」をまとめて記事にしました。今後も随時まとめていきますので、ぜひご覧ください。

 

第1回テーマ:「聖火リレー」

 今週から新横浜公園メールマガジンでは、特別企画として2020東京オリンピック・パラリンピックに関する様々なテーマでコラムを掲載していきます。掲載期間は大会終了まで全19回の予定です。ぜひお楽しみください。

 第1回目のテーマは「聖火リレー」について取り上げます。日本では3月25日(木)に福島県にあるJヴィレッジから始まり、連日メディアで聖火ランナーが走る様子が伝えられています。

 聖火リレーはオリンピック・パラリンピックの機運醸成を目的に、1936年ベルリンオリンピックでの初開催以来、社会情勢や開催国の事情により少しずつ変化を遂げながら欠かすことなく続いてきました。その間、2000年のシドニー大会では海中、2014年ソチ大会では国際宇宙ステーションを経由するなど開催国による特色のある聖火リレーが実施されてきました。東京2020オリンピック・パラリンピックでは聖火リレーのコンセプトとして「Hope Lights Our Way/希望の道を、つなごう」を掲げ、47都道府県の特色を出した聖火リレーが実施されます。横浜市では、横浜国際総合競技場前を含め6月30日(水)に通過予定です。(※現在、神奈川県内の公道走行を中止し、点火セレモニー等を実施する方向で組織委員会と調整中です。2021/6/24)

 新型コロナウイルス感染症拡大により、聖火リレーでも沿道での観覧自粛など大きな影響が出ていますが、一緒に希望の道をつなぎ、大会を盛り上げていきましょう。

 

 

第2回テーマ:「オリンピックの歴史(1)古代」

 オリンピックが始まって今回の2020東京オリンピックが何回目の開催か知っていますでしょうか。今大会は第32回目となっています。この32回という数え方は1896年のアテネオリンピックから数えての回数となっています。しかし、オリンピックの歴史はもっと古く、今から約2800年前の古代ギリシャ時代までさかのぼります。当時は宗教行事として陸上競技や格闘技などの種目を開催していたと言われています。長く続いた古代ギリシャ時代のオリンピックは戦争をきっかけに393年の第293回を最後に1度、終焉しています。古代ギリシャ時代のオリンピックが「古代オリンピック」と呼ばれるのに対して、1896年に再開したオリンピックは「近代オリンピック」と呼ばれています。

 次回のコラムでは「オリンピックの歴史(2)近代」をテーマとして過去に1度終わったオリンピックが長い時を経て1896年に再び開催されることになった歴史を紹介します。ぜひご覧ください。

参考:公益財団法人日本オリンピック委員会「オリンピックの歴史」

   <URL: https://www.joc.or.jp/column/olympic/history/001.html>(2021年4月現在)

 

 

第3回テーマ:「オリンピックの歴史(2)近代」

 古代ギリシャ時代に一度終了したオリンピックが1896年に再び開催されることになった背景にはフランスの教育者ピエール・ド・クーベルタンが深く関わっています。

 彼はスポーツを通じた教育とその先にある世界平和を目指す理想(オリンピズム)を掲げました。この理想を実現する手段として、オリンピックの開催を国際会議の場で提案し、出席者の賛同を得たことで1896年に近代オリンピック第1回目となるアテネオリンピックの開催を実現させました。彼はオリンピックのシンボルでもある五輪のマークを考案するなど、さらなる発展に努め、オリンピックの礎を築き上げました。彼が考案したオリンピズムは現在まで受け継がれ、日本でもオリンピックを契機にスポーツの普及・発展が進み、1912年ストックホルム大会では日本人選手の初出場、1964年の東京オリンピック、今大会の2020東京オリンピック・パラリンピック開催につながっています。

参考:公益財団法人日本オリンピック委員会「オリンピックコラム」

   URL: https://www.joc.or.jp/column/olympic/>(2021年4月現在)

 

 

第4回テーマ:「パラリンピックの歴史」

 1948年の第14回ロンドンオリンピックに合わせて開催された、車いす患者によるアーチェリー大会がパラリンピックの起源です。大会を提唱した医師のルードウィッヒ・グッドマン博士は、当時すでに「将来的にこの大会が真の国際大会となり、障がいを持った選手たちのためのオリンピックと同等な大会になるように」という展望を語っていたそうです。1952年には国際大会になり、1960年には第1回パラリンピック大会と位置付けられました。1964年の第18回東京オリンピック競技終了後には全ての障がい者が参加できる大会にしようと、車いす使用者対象と車いす使用者以外の障がい者対象の二部制で開催されました。

 パラリンピックの「パラ」って何だろうと思ったことはありませんか?そもそもは「Paraplegia(対まひ者)」のオリンピックでしたが、東京大会から車いす使用者以外の障がい者も参加するようになり、身体障がい者の国際大会として、1985年に「平行な」「もう一つの」という意味のパラレル(parallel)の「パラ」と解釈されるようになり、もうひとつのオリンピックとしてパラリンピックが公式名称となりました。1964年東京大会の日本人選手は病院などから集められた患者が大半で、社会復帰し、家族を持っている外国人選手に驚いたということです。これを機会として国内の障がい者スポーツの普及が進んだことは大変意義のあったことだと思います。

 次回のテーマは「マスコット」です。ぜひご覧ください。

参考:日本パラリンピック委員会「パラリンピックとは」

   https://www.jsad.or.jp/paralympic/what/history.html(2021年4月現在)

   公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会「オリンピック・パラリンピック学習読本」

   https://education.tokyo2020.org/jp/teach/texts/book/(2021年4月現在)

 

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観察日 : 2021年 5月25日(火)

場 所 : 大池周辺

生きもの: カルガモ、キジバト、ムクドリ、ダイサギ

記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

 

  前日に続き、気温は30℃に迫る暑さ。観察はお昼過ぎから大池を中心に行いました。水面にはヒシの葉が展開し、大分目立つようになってきました。今年の冬から開放されている水際突堤に入り、先端から周囲を双眼鏡で見回すと、水面にオーバーハングしている(張り出している)ヤナギの木陰にカルガモのペアがいました。暑い日は木陰で涼む。鳥も人も考えることは同じですね。突堤を出て大池沿いに進んだ先の木陰でもカルガモが休息し、キジバトは日陰の中だけで採食していました。

 

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日陰で休息するカルガモやキジバト

 

  さらに大池沿いを進むと、数羽のムクドリが草地で餌をとっていました。ちょうど草が刈られたばかりのようで、虫を捕りやすいのでしょうね。私も草を刈っていて、後ろを振り向くとムクドリがたくさん集まっていることがよくあります。採食の様子を観察していると、餌は食べておらず、嘴(くちばし)にくわえたまま団子のようになっており、間もなく飛び立っていきました。繁殖の時期ですので、雛のために餌をとっていたのでしょう。ムクドリは暑い日でも子育てで大忙しのようでした。

 

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刈られたばかりの草地

 

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子どものために一生懸命エサ探し

 

  越流堤前付近に来ると、ダイサギが水辺を歩き餌を探している様子。よく見ると、嘴(くちばし)は黒く、目と嘴(くちばし)の間は青緑色に変化していました。これは婚姻色で、非繁殖期は、写真右のように嘴(くちばし)は黄色です。嘴(くちばし)の色がこれだけガラッと変わると、同じ種の鳥だとはなかなか思えないですね。

 これから暑い日が多くなっていきます。熱中症や新型コロナウイルス感染症対策もしっかり行い、観察をお楽しみください。

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婚姻色のダイサギ             9月の様子

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