10月4日、かかしに見守られた田んぼの稲刈り体験と、隣接する花壇の花植えを「日産スタジアム運営ボランティア グリーン&クリーン部会」が主管して、公募の14家族で行いました。

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 部会の皆さんが5月の田植えから、水の管理や水草取りのメンテナンスを手掛けてきて稲が大きく実りました。稲刈り鎌の使い方は初めての方も多く、ボランティアさんが稲の刈り方を丁寧にわかりやすく説明しました。

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 はじめは、ぎこちなかった鎌の扱いもだんだん上手に稲を刈ることができるようになりました。子どもたちは稲刈りの最中、バッタやカマキリ、カエルを見つけて泥遊びも楽しみました。

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 子どもたちに代わって、お父さん、お母さんも汗びっしょり無心で稲刈り体験に参加、翌日の筋肉痛が心配です。

 田んぼに隣接する花壇では、スコップで土を掘る作業をボランティアさんが丁寧に指導して、「なでしこ」「パンジー」、春の花の「チューリップの球根」を植えました。

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 今回、皆さんが収穫した稲は田んぼのフェンスに、はざ掛けして約10日から2週間ほど天日干ししてからボランティアさん有志の方が脱穀作業を行います。

 今年は鶴見川の越流の影響もなく、天候にも恵まれたので収穫量がどのくらいになるか楽しみです。

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「新横浜公園四季折々の生きもの観察会」(協賛:株式会社春秋商事)今年度の3回目を開催しました。

この観察会は、鶴見川の多目的遊水地として水と緑が豊かな新横浜公園と生息する多種多様な生きものの理解を深めていただく機会として、年5回を予定しています。

今回は、限られた時間内で何種類見つけられるか、虫と草花の生きもの探しをチャレンジする「バイオブリッツ」と大池の水面を覆うヒシを地引網のように引っ張り、収穫を行います。

 

講師はNPO法人鶴見川流域ネットワーキングさんです。(以下npoTRネット)

 

生きもの探しにあたって、虫取り網を振って虫を取ろうとする動きはハチを刺激するので気をつけましょう。ハチがいたら刺激をしないように静かに後ずさりしましょうと教えてもらいました。今日はあいにくの霧雨ですが、おかげでハチと出会う心配はなさそうです。

バイオブリッツをするエリアに行く途中で出会った鳥たちについても観察しました。写真のほかに羽が鎌のような形が特徴のヒメアマツバメやカモ、ダイサギもいました。

 

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②アオサギ.jpgアオサギ

制限時間20分でバイオブリッツ開始です。霧雨続くなか、みなさん元気に生きもの探しをしています。草むらのなかの虫を見つけるのは難しいかもしれませんが、逃げるのはにぶくて捕まえやすいかもしれませんね。

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少し雨が強くなったので制限時間を切り上げて18分で終了しました。集めた生きものについて、草花については阿部さんから、虫については横山さんから名前と特徴を教えてもらいました。

 

⑤IMG_2372.jpgnpoTRネット阿部さんから草花の説明

⑥IMG_2393.jpgヒロハホウキギク、ヨモギなど

⑦P1100963.jpgnpoTRネット横山さんから虫の説明

⑧クビキリギス.jpgクビキリギス

⑨エンマコオロギ.jpgエンマコオロギ

⑩アオモンイトトンボ.jpgアオモンイトトンボ

 

さて、何種類の生きものを見つけることができたでしょうか。結果は、「虫22種類、草花17種類の計39種類」でした!昨年の数には及びませんでしたが、時間が短かったことと天候を考えるとたくさん見つけることができたと思います。

 

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次に大池にびっしり生えている水草のヒシの収穫をしましょう。その実の形がひしげていることが名前の由来になっているようです。ひな祭りに飾られている菱餅は、子どもが健やかに育つことを願って栄養価の高いヒシの実が使われたと言われています。菱餅が菱形になったのは、このヒシの実の形を模したり、心臓の形を表したりなど諸説あるようです。また、ヒシの実には子孫繁栄の力もあるとされ、ご覧の通りの繁殖力の強さからきているのではないかと想像します。

 

⑬IMG_2403.jpgヒシの根にロープをくくりつけて

 

⑭P1100973.jpgみんなでヒシを引っ張り上げます

 ⑮IMG_2410.jpgヒシの実は茎をポキっと折って収穫します

 

⑯IMG_2425.jpgヒシの実

 

⑰IMG_2416.jpgヒシと一緒にモクズガニが引き上げられました

 

ヒシをたくさん収穫できました。お部屋に戻って、水辺の安全活動について学びましょう。

 

⑱IMG_2439.jpgおぼれている人をたすける時にどれが最も危ない方法でしょうか

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浮くものを投げる場合には、空のペットボトルを利用することができます。リュックの中には2リットルの空のペットボトルを4本入れていて、約80キロのものを浮かせることができます。ライフジャケットを着ているほうがより安全です。水辺ではライフジャケットを着るようにしましょう。

 

今回の観察会で捕まえた生きものたちは、観察終了後、公園内に戻しています。ご来園のみなさまも公園内で捕まえた生きものは放してあげるなどの配慮をお願いします。

芝生観察日記 第108話

芝生観察日記の第百八話です。

令和二年10月 5日(月)

<~ Road to 2019&2020 ~>

 

 寒地型芝(ペレニアルライグラス)の種が発芽しました。

 写真は昨日撮ったものですが、この感じだと3日(土)には既に発芽していたようです。

 予想通り播種して4日後の発芽ということで、例年並みとなりました。

 黄色い線で囲んだ中に針のようにピンと立った、人間に例えるとまだ赤ちゃんの状態なので我々もうかつにピッチ内に入れません。写真もピッチ外周から観察して撮りました。

このタイミングで踏んでしまうと新芽が潰れて枯れたり、生育に遅れが生じる恐れがあるからです。

 冬芝の種を蒔く9月、10月はスポーツの秋と言われます。この季節、毎年多くの利用希望が集中します。ただ、芝生として使えるようになるには、発芽してから約2週間、播種からは凡そ3週間の養生期間を必要としますが、実際は3週間確保できない年もあります。中には3週間ですら養生期間を確保できないスタジアムがあると聞きますが、正直驚きです。プロが使うピッチの芝です。使う側の理解も必要です。

 我々の理想を言わせていただければ養生期間は最低4週間必要です。目安となるのは葉の枚数です。今は幼少芽に過ぎませんが、これが茎葉に成長して、その枚数が3枚になった段階で周りの暖地型芝と共存することでサッカーを始めとした利用に耐えられるようになると考えています。

 もちろん、養生期間が長ければ長いほど丈夫な芝生に成長するのですが、Jリーグやその他の利用希望に対応しなければならないので理想通りには行きません。

 日本は、欧米に比べて天然芝のグラウンドが多くありません。どうしても限られた場所に利用が集中するため管理する側の声が、利用する側の声に押されてしまうこともしばしばあります。

 しかし、相手は生きものです。四季の変化が著しい日本では人間が思った通りの生育をしてくれない年もあります。

 スポーツターフは使うための芝生なので、使って傷むのは当然です。ただ今は未成年です。大人の芝生になるまでは、少し時間をください。責任を持って育ててあげたいと思います。

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観察日 : 2020年 9月27日(日)

場 所 : 大池

生きもの: コガモ、ハシビロガモ、オオバン、チョウゲンボウ

記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

  

 9月の最終日曜日。午前中は曇っていましたが、お昼を過ぎてから晴れ始め、秋晴れを感じさせる天気になりました。公園内は、ランナーやスケートボード、サッカー、バスケットなどスポーツを楽しむ人で溢れていました。

 9月下旬になり、すでに冬鳥が飛来している時期に入っているため、大池のカモをターゲットに投擲場周りから観察をスタートしました。排水門の方を目視するとコンクリートブロックの上に点々と見える生きものの集団あり。コガモの群れが休息しているのかと双眼鏡で見てみると、ミシシッピアカミミガメの甲羅干しでした。久しぶりの晴れをカメたちも待ち望んでいたのでしょう。修景池付近の大池に来ると、カルガモのそばに明らかに小さなカモが4羽、双眼鏡で確認すると今度はコガモでした。(カルガモの子ではなく、種の名前です)今シーズン初確認です。カルガモと比べると大きさの違いが分かりやすいですね。コガモの集団の近くには、ハシビロガモ1羽とオオバン3羽がいました。両種ともコガモ同様に冬期の新横浜公園でよく見られる鳥です。

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コガモとカルガモ(右手前)


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ハシビロガモ  名前の通り嘴(くちばし)が幅広くわかりやすいですね。

 

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黒い体に白い額のオオバン 今年もやってきました。

  

 カモやオオバンを観察してまもなく、越流堤の水位計の上にチョウゲンボウを見つけました。ちょうど捕らえた獲物を食べており、よく見ると大きなバッタでした。今の時期、堤防の天端(てんば)や草地でトノサマバッタが多いので、おそらくトノサマバッタかと思われます。

 

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バッタを食べるチョウゲンボウ

  

 暑さも落ち着き、ようやく秋らしい気温になってきました。公園内を散歩しているとサクラなどの色づいた落ち葉や「キィー キィー キィー」というモズの高鳴きなど生きものからも秋が感じられるようになってきました。ぜひ、みなさんも新横浜公園の秋を探してみてください。

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芝生観察日記 第107話

芝生観察日記の第百七話です。

令和二年9月29日(火)

<~ Road to 2019&2020 ~>

 

 9月もあと2日となりました。「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、今年はお彼岸を待たずに秋を迎えたような気がします。8月が猛暑だった影響で、今年の夏は記録的に暑かったという印象は残っていますが、夏自体は8月の1か月間だけだったように感じました。

 連日の雨模様で気温が上がらず、日照時間も少なかった影響で暖地型芝にとっては大変厳しい長梅雨となりました。ようやく梅雨が明けたと思ったら連日30℃を超え、月の大半は35℃を超える猛暑日が続き、生育が落ち込んでいた暖地型芝はみるみる勢いを増して、ハイブリッド芝に張替えて以来、最も良い状態になりました。しかし、それも束の間でした。9月に入ると秋雨前線が活発になり、再び雨が多く、気温は低下し、日照時間も減少してしまいました。

 この観察日記でも試合前後の状況をお伝えしていましたが、週二回ペース行われる試合によるダメージからの回復が遅れ、暖地型芝のセレブレーションはまるで10月中旬くらいの生育状況となり、23日に行われた仙台戦では雨の中の試合という悪条件ではありましたが、発根状態が悪い芝生はあちらこちらで芝片が飛び散る厳しい状況でした。

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 そして、ようやく昨日辺りから秋らしい陽気となり、爽やかな日差しを受けてセレブレーションの顔色が良くなったと思ったのも束の間、最低気温が20℃を割る日が続くことで緩やかに冬に向けた準備に入ったようです。つまり越冬に向けて貯蔵養分を蓄積し始めているため表面的な伸長が鈍くなりました。

 夏が短かったことで今現在の貯蔵養分が少ない状態で、来春の萌芽に必要な養分を秋にどれだけ蓄えられるかが課題です。既に、スタンドの影響で日照時間が6時間程度の部分もあり、難しい状況です。

 そんなセレブレーションを保護する目的もある、オーバーシード(種蒔き)を本日行いました。

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 播種は例年と同じスピードシーダーを用いて行いました。先の尖ったスパイクが芝生に小さな穴を空けた後から種を落とし、穴の付近に種が落下することで発芽、発根をし易くする仕組みになっています。

 種は、ペレニアルライグラス(以下:ライグラス)の「プロント」です。発芽が早く、濃緑で針のようにピンと直立するので暖地型芝に覆い被さって生育を阻害し辛い性質を期待して採用しています。

 オーバーシード用の種には、数多くの品種、銘柄がありますが、ベースとなる暖地型芝との相性や生育環境、緑色の色合いや葉の太さなど、様々な要因を考慮してグリーンキーパーが決定します。 

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 ライグラスの種の大きさは、直径約5㍉程度です。1g当たり500粒程度と言われています。

 今年の播種量は、1㎡当たり30gとしました。スピードシーダーの幅に合わせて目印のロープを移動しながら、蒔き斑ができないよう縦横二十に重ねて蒔きました。

 播種量の決定も勿論グリーンキーパーが行いますが、蒔く量を増やせば冬の間ジュータンのような美しい芝生になります。

オーバーシードは一時的に暖地型芝(セレブレーション)と寒地型芝(ライグラス)を共存させることになります。同時に、生存競争の始まりでもあります。

オーバーシードは、生育時季が異なる2種類の芝生の良い所を引き出し、お互いに共存共栄させる技術ですが、水分、養分、日照などお互いに取り合い、せめぎ合っているのです。

播種する量はいずれの芝生にとってもリスクとならない設定である必要があります。特に、ベースとなる暖地型芝の萌芽を阻害する要因に成りうるライグラスの播種量の決定はどうしても慎重になります。

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 30gを播種した状況です。携帯ばかり目立って種の存在が分かり辛いですが、これでも春までにはライグラスの美しい緑になります。とはいえ、あまり良くし過ぎるとセレブレーションの萌芽を阻害するのでいい加減で調整していきます。3~4日で発芽するのでまた報告します。

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