〜新横浜公園ナチュラルガーデン ブログ〜 2023年4月
4月に入ると色々な花が咲きだして、ガーデンの風景は日々変わっていきます。
初旬にはチューリップ、ベルゲニア(ヒマラヤユキノシタ)、アジュガ'チョコレートチップ'、ヒメライラックなどが咲いて、とても華やかな風景になりました。(4月5日撮影)
それから20日ほど経つと、宿根草がぐんぐん伸びて、立体的な風景になってきました。(4月25日撮影)
3月にカットバックした黄色のカレックス オシメンシス'エヴァリロ'は、きれいな新芽を出しています。ネギ坊主のような形のアリウム'クリストフィー'は、紫色の花が咲いてきました。これからの季節がとっても楽しみな植物です。
花穂の先についたウサギの耳のような形の苞葉(ほうよう)が可愛いフレンチラベンダーも見頃ですよ。
さて、ボーダーガーデンに歩いて行くと、美しいブルーの花が咲いています。
左がサルビア ネモローサ カラドンナ、右がサルビア クレベランディ(クレベラントセージ)です。
ピンク色のタイム ロンギカリウスには、アオスジアゲハが来ていました。
新横浜公園にお越しの際には、ぜひナチュラルガーデンの春の花もお楽しみください。
記事作成:貝瀬洋子(studio nazuna)
観察日 : 2023年 3月9日(木)、20日(月)、24日(金)
場 所 : 大池、水路
植 物 : コブシ、ヤマザクラ、ソメイヨシノ
動 物 : タシギ、キタテハ、オオバン
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
3月9日(木) 撮影会
この日は水路の植物調査。第2レストハウス付近の水路を調べていると、突然「ジェッ」という鳴き声が聞こえ、飛び立つ鳥の姿。生きもの観察日記ではもうお馴染みですね。タシギです。着地点を覚えておき、植物調査を続行。20分ほどで着地したエリアに到着。今度は飛ばれないよう、離れた距離から双眼鏡で両岸の水辺をじっくり探しますが、見つかりません。もう一回往復して、見つからなければ調査を続けようと、水辺に絞らずに探し始めると、間もなくして発見。一段高い場所に隠れもせず立っていました。水際の草陰などに隠れているだろうと思っていたので、裏をかかれたような気分でした。
飛ばれないように気をつかいながら撮影会開始。横の姿を撮り、正面も。後姿を撮ろうと、対岸に移動し、頭をゆっくり上げて水路の方を覗くと、タシギの姿があったのですが、これは完全に目が合ったでしょう。飛ばれてしまうか、一瞬緊張しましたが、その後も撮影に協力してくれました。ありがとう。
タシギを発見
対岸から撮影 水辺の一段上にいました。
少し近づいて撮影 正面
対岸に回り込んで、そーっとのぞくと、、、バレバレでした。 背中側から逃げずに撮影に協力してくれました。
3月20日(月) 枯れ葉と思ったら
朝晩はまだ冷えますが、日中は20℃近くまで上昇。ついこの間、コブシを見たときは、まだつぼみでしたが、すでに満開。春の青空に白い花びらがよく映えていました。園内のソメイヨシノは、開花しているものの、まだこれからといった様子。一方、修景池近くの水路のヤマザクラはほぼ満開。白い花と赤茶色の葉の新芽との色合いが、とても美しいです。
花を撮影していると、茶色いものがひらひらと花々の中へ。枯れ葉にしては動きがおかしいと思って探すと、たくさんの花の中でもぞもぞ動く生きものを発見。キタテハが吸蜜していました。今までサクラを吸蜜するチョウを見たことがなかったため、全く意識していませんでしたが、越冬したキタテハにとっては、これとないご馳走でしょう。ヤマザクラの花を転々と移動して吸蜜を続け、しばらくして飛んでいきました。
コブシ満開。青空に映え、より綺麗でした。
園路沿いのソメイヨシノはまだこれから
修景池近くの水辺に咲くヤマザクラ
枯れ葉が飛んできたのかと思ったら、、
やってきたのはキタテハ。吸蜜していました。
3月24日(金) 咲き誇る
園内のソメイヨシノが一斉に開花しました。4日前は、まだ1分咲き以下。遠目では、咲いているのがよく分からない状況でしたので、短期間でここまでになるとは予想以上でした。新横浜公園も一気に春色です。サクラの花のもと、いつも通りのオオバンの姿には、ほのぼのとした気持ちになります。冬鳥のコガモやハシビロガモなどは繁殖地へ渡っていき、夏鳥のツバメやオオヨシキリなどがやってきます。これからもどんな生きものとの出会いがあるか楽しみですね。
ソメイヨシノが一斉に開花
サクラとカラシナとオオバン
〜新横浜公園ナチュラルガーデン ブログ〜 2023年3月
ナチュラルガーデンでは、昨年11月に植え付けた球根が、次々と咲き始めています。
ワインディング パスには、白いスイセン ペーパーホワイトや、小さな黄色いスイセン ティタティタに始まって、ムスカリやハナニラ(イフェイオン)、チューリップも咲き始めましたよ。
よく見ると、ユーフォルビア ミルシニテスの黄色い花も咲いています。ユーフォルビア ミルシニテスは、トウダイグサ科トウダイグサ属の植物で、耐暑性耐寒性に優れており、匍匐性なのでどんどん横に伸びていきます。伸びすぎた茎を剪定すると白い液が出ますが、この液は有毒なので、直接触らないように気を付けます。乾燥に強いので、ロックガーデンなどでも使われる植物です。
3月10日(金)のメンテナンスでは、ワインディング パスの"スプリングカットバック"を行ないました。
暖かくなり除草も大変になってきましたが、日産スタジアム運営ボランティア グリーン&クリーン部会の皆さんのおかげで、すっきりきれいになりました。
中央広場のカツラの木の根元に、先月植え付けたラナンキュラス ラックスは、植え付け後、晴天続きだったせいか、まだ弱々しい感じですが、2年目からは、きっとしっかり花を咲かせてくれると思います。
ロータリーガーデンやワインディング パスに植えたバイモ(フリチラリア ツンベルギー)も、ひっそりと、かわいらしい花を咲かせており、今見ごろになっています。
記事作成:貝瀬洋子(studio nazuna)
〜新横浜公園ナチュラルガーデン ブログ〜 2023年2月
ワインディング パスのクリスマスローズ(ヘレボルス)が咲き始めました。
形や色が様々で、楽しいですね。
11月にボランティアの皆さんと様々な球根を植えつけましたが、そのうちのシラー シベリカとスイセン ペーパーホワイトも咲き始めました。シラー シベリカは小さな花なので、よく見ないと気が付かないかもしれませんが、とても美しいブルーの花です。
さて、2月27日(月)に、日産スタジアム運営ボランティア グリーン&クリーン部会の皆さんと一緒にメンテナンスを行いました。
中央広場のカツラの木の根元には、今、パンジーが植えられていますが、こちらも今後、宿根草メインの植栽に変えていく予定です。この日は、来年の春に立派な株になるように、この時期ちょうど苗が出回っている、ラナンキュラス ラックス(キンポウゲ科キンポウゲ属)を植え付けました。
ロータリーガーデンとボーダーガーデンでは、宿根草の枯れた地上部を切り戻す、スプリング カットバックという作業を行ないました。チューリップの芽を踏まないように気を付けながら、枯れた部分を根元から切っていきます。
ミューレンベルギア カピラリスもきれいにカットバックして、春を迎える準備ができました。
ロータリーガーデンでは、スイセン ティタティタが咲き始め、フリチラリアがたくさんの蕾をつけています。
春はもうすぐですね。
記事作成:貝瀬洋子(studio nazuna)
観察日 : 2023年 2月27日(月)
場 所 : 大池、水路
植 物 : ネコヤナギ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ
動 物 : ヒメタニシ、キタテハ、ミコアイサ、ツグミ、アオサギ、カンムリカイツブリ
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
毎年恒例、目のかゆみとくしゃみで春を感じている今日この頃です。新横浜公園の生きものはどうでしょう。投てき場そばのネコヤナギは、花芽の覆いが取れはじめ、白銀の毛が出現。足もとの草は、まだ枯れているところが多いものの、オオイヌノフグリやホトケノザの花が目立つようになってきました。水路のヒメタニシも動き出しています。
この日の最高気温は18℃。暖かくなったため、越冬していたと思われる3匹のキタテハにも出会うことができました。
ネコヤナギ
オオイヌノフグリ(右下)とホトケノザ(左上) ヒメタニシも活動再開
陽を浴びるキタテハ
ミコアイサは、1月末頃に無事に雄がやってきてくれたようです。待っていた雌も観察者も一安心だったことでしょう。ツグミも遅れて到着。2月中旬頃からよく見かけるようになりました。
大池の水辺にいたアオサギは、普段とは少し違う色合い。嘴(くちばし)の根元あたりや、足に赤みがあります。この時期に見られる婚姻色です。水際突堤付近で見つけたカンムリカイツブリは、上流へ泳いで移動していき、球技場前あたりで集中的に潜水を開始。写真は撮れませんでしたが、たまにモツゴのような細長い魚を捕えていました。よく見ると夏羽への換羽がはじまっているよう。頭上には冠羽ができ始め、首の一部に濃い模様が見られました。
みなさんも生きものの春への変化を探してみてください。
ミコアイサ 雄は2羽飛来(撮影2月2日)
遅れて登場、ツグミ
婚姻色のアオサギ 婚姻色の出ていないアオサギ
(嘴の基部付近と足に赤みが出ます)
採食中に浮上したカンムリカイツブリ